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「婚前特急」 [映画]

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〔2011年/日本〕


24歳のOL・吉高由里子は、
現在5人の男と交際中。


エリートだがバツイチ・加瀬亮。
パン工場の工員・浜野謙太。
不動産屋のドラ息子・青木崇高。
妻子持ち・榎孝明。
そして大学生・吉村卓也。


どの男も、“帯に短し たすきに長し”で、
なかなか一人に決められないが、
吉高は、人生の時間は有効に使わねばとのポリシーを
曲げる事はない。


そんなある日、親友の杏が、
できちゃった婚をする事になった。
杏からのアドバイスもあり、
5人の男のメリット・デメリットを書き出した吉高は、
付き合っても仕方のない男から、
切り捨てる事を決める。


まず最初の切り捨て候補・浜野に、
「別れたい」と告げた所、
「俺たち、もともと付き合ってないじゃん。
 だからこれからも体だけの関係で」と言われ愕然。
吉高はお人よしの浜野を見下していたのだ。


そんなこんなのうちに、
浜野に恋人ができる。
納得できず、仕返しをしなければ気が済まない吉高は、
加瀬を伴って、
浜野の恋人のアパートに行き、
4人で食事会をするのだが・・・。





どうせくだらないだろうと思いつつ観始めて、
案の定、最初はイライラさせられたわけだが、
途中から段々夢中になっていく。


吉高由里子のテンションを、
面白がれるか、ウザいと感じるかで、
評価も変わってくるであろう。


吉高由里子の、
合理的なんだか、無駄が多いんだか、
よく分からない行動が滑稽で可笑しい。
彼女の本質は、
浜野謙太と一緒にいる時に、より顕著に表れる。
浜野以外の4人の男といる時は、
どこか自分を飾っているが、
小太りで貧乏を見下している浜野には、
本性が炸裂する(笑)。


4人のお食事の席で、
加瀬と浜野が、百人一首の話題で盛り上がる場面がある。
加瀬の大学の卒論が百人一首だったのだと言う。
それはもう、素敵な場面なのだけれど、
吉高は、自分が話題に入れない事を怒って、
有り得ないような仏頂面。


別に私が真剣になる事もないけれど、
ちょっと惜しい女の子だと思ったな。
聞いているだけでも加瀬の知識は大変なものな事が分かるし、
それに応える浜野の知識も、なかなかのものだ。
もっと素直になればいいのに。
あの怒り方は尋常じゃないし、可愛くない。


5人の男と同時進行って、
私なら、頭がこんがらがりそう。
精神的にも、肉体的にも、
とても持ちそうにもないわ(笑)。


吉高の部屋で、
浜野謙太と榎孝明が
鉢合わせする場面があって、
思わず笑ってしまった。
今、巷で話題の女性タレントと同じじゃんって。
今のご時世、女の方が元気なのかしらね。


評価 ★★★☆☆

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