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「天使の入江」 [映画]

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〔1963年/フランス〕


真面目な銀行員・クロード・マンは、
遊び人の同僚に誘われ、
生まれて初めて、ギャンブルに出掛ける。
最初は気の進まなかったマンだが、
半年分の給料に当たる金を一夜で手にし、
驚き、後ろめたい気持ちにさえなる。


マンは、今度は1人でニースに行ってみようと思い立つ。
父親にその事を告げると、
「ギャンブルをするなら、家を出ていけ」と言われ、
勘当同然で旅立つ。


ニースに着いた彼は、
そこで、1人の女・ジャンヌ・モローと知り合う。
彼女はギャンブル依存症で、
夫に捨てられ、子供にも会わせてもらえない。
それでもギャンブルはやめられない。


2人は、ニースで大勝ちし、
今度はモンテカルロに向かう。
しかし、そこで持ち金を使い果たしてしまい、
マンは、父親に送金を頼むしかなくなってしまう・・・。





ジャンヌ・モローが、
ルーレット依存症の女を、大変な凄みで見せてくれる。


依存症と言っても色々あるけれど、
ギャンブルに依存するとこうなるのかと、
一つの症例を見せられたようだ。


とにかくモローは、
どこにいても頭の中は賭けの事でいっぱいなのが、
傍目にも分かるし、
少しでも金を持つと、カジノに向かわずにはいられない。
帰りの電車代まで使い果たし、
駅で眠る事もあると言う。


マンが、なぜそんなにギャンブルが好きなのかと尋ねた時の、
彼女の答えが振るっている。
「ギャンブルは、富豪と貧困の両方を体験できる」、だそうだよ。
なるほど。


ニースで大金を手にした2人は、
すぐに、車やお洋服を誂えるんだけど、
「そんな事にお金を使うのはやめて!
 今後の生活費の足しにしなよー!」と、
心で叫んでしまった私は、
やっぱり芯から貧乏性ね(笑)。
貧困にはならないかもしれないけど、
富豪にもなれない(笑)。


ただ、ちょっとだけ、
ルーレットをしてみたくなったのも事実。
まぁ、その時は、
使うお金の上限を決めて、
一度に大金を賭けずに、ちょびちょびと。
(そんな時でも貧乏性(笑))
でもきっと、海外で私みたいな鈍臭い女は、
絶対カモられるのは、容易に想像がつく(笑)。
ルーレットのベテランディーラーは、
自在に出す目を決められるって、聞いた事があるし。


評価 ★★★☆☆

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