SSブログ

「クライ・マッチョ」 [映画]

crymacho.jpg
〔2021年/アメリカ〕


1979年・テキサス。
ロデオ界のスター・マイク(クリント・イーストウッド)も、
今は落ちぶれ、
現在は、競走馬の種付けを生業に、
孤独に暮らしている。


そんなある日、
元雇い主がマイクの家を訪れ、
メキシコで元妻が育てている13歳の息子・ラフォを、
アメリカに連れてきてほしいとの依頼を受ける。


マイクはそれを引き受け、
メキシコに行くが、
ラフォの母親は、
金持ちではあるが、
アル中なうえに、毎夜、違う男を引き入れるような女で、
ラフォは、家にいたたまれず、
ストリートチルドレンのような生活を送っていた。


ラフォを車に乗せ、
出発したマイクだが、
それは、ある種の誘拐であり、
メキシコ警察、
そして、母親が放った追っ手から、
追跡される事になり・・・。





試写会で観た。


クリント・イーストウッドの、
監督デビュー50周年、
そして、
監督40作目となる、
区切りの作品だそうだ。


イーストウッド、御年91歳。
その凄さには、
溜息しか出てこない。
91歳で、
映画の監督兼主演をする人って、
今までいたのだろうか。
心底、尊敬する。


この映画での、
彼の年齢設定はどれくらいなのだろう。
さすがに、
91歳の人に、
メキシコまで、息子を誘拐同然に連れてきてくれ、
なんて依頼する事はないと思うから、
おそらく、70歳代くらいだろうか。


メキシコで、
頼まれた息子を連れだしたまでは良かったけれど、
もちろん、コトはそう簡単には運ばない。
途中で妨害が入るのはお約束。


でも、過去のイーストウッドの映画のような、
ギラギラした感じではなく、
どこか、呑気。
途中で、小さな町に短期間住みつき、
そこの酒場の女性や、彼女と孫と交流したり、
野性の荒馬を調教したり、
「YOU、もう、この町に落ち着いちゃいなよ」と言いたくなるような、
ゆったりとした時間が流れる、なんて場面もある。


ラフォの父親も、
ラフォを、母親の虐待から守りたい、という理由以外に、
金目当てみたいなフシもあるし、
マイクとラフォは上手くいってるし、
なんかもう、アメリカに帰る理由もないような。


ラフォが可愛がって、
常に連れて歩いている、
闘鶏の「マチョ」が、
肝心の場面で、
必ずいい働きをしてくれる。
本作の一番の俳優は、
この「マチョ」かも(笑)。


評価 ★★★☆☆

nice!(99)  コメント(12) 
共通テーマ:映画

23区内全駅制覇・宝町駅 [23区内全駅制覇]

【23区内全駅制覇・各駅編】


第46回目の掲載は、
 ・都営浅草線
「宝町駅」です。


IMG_2246.jpg
「宝町駅」は、
以前書いた「京橋駅」のすぐ近くにあり、
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2020-11-16


IMG_2248.jpg
特に、A4、A5の出口から外に出ると、
目のいい方なら、
京橋駅の入り口が見えそうです。


IMG_2252.jpg
弾正橋。
江戸時代から架かっていた橋だそうで、
何度か架け替えられているそうです。


東野圭吾さんの小説にも書かれていますが、
日本橋、京橋辺りは、
貴重な橋の上に首都高が通っているのが、
「無粋だ」との意見があるようですね。
確かに、言いたい事も分からなくもありません。
もちろん「それも歴史の一部」だと思えばいいのかもしれませんが。


首都高を地下にする、という計画もあるようですが、
それには、時間がかかりそうですね。


IMG_2255.jpg
「新金橋児童公園」。
こんな小さな、可愛い公園の脇にも、
首都高があるのが、
面白いところです。


IMG_2257.jpg
古家は見つけられませんでしたが、
ツタの絡まるビルがありました。


IMG_2258.jpg
「自動電話交換発祥之地」という事です。


IMG_2244.jpg
うどんの「美々卯」さん。
建物が素敵ですが、
閉店してしまったようで、残念です。


IMG_2263.jpg
以前、コメント欄で、
yamatonosukeさんと、
いつかきっとケーキを買うと約束している、
「イデミスギノ」さん。


しかし、あれから何度も行っているのですが、
行く度に、この行列で、
買うのを断念してしまいます。
時間に余裕のある時に、きっと。


IMG_2264.jpg
「真珠会館」というけれど、
真珠を扱っているような建物に見えないような気がしないでもなく・・・。
(すみません(笑))。


IMG_2268.jpg
この建物は何でしょう。
看板はあるのに、
入り口が見つからず。
このグレーの部分が、昔、入口だったのでしょうか。


IMG_2271.jpg
「禁煙」の貼り紙がすごく多いです。
煙草を吸われるのはいいのですが、
「敷地内に入ってまで」というのは、
やはり、建物の主さんとしては、
お困りなのでしょうね。


IMG_2277.jpg
南インド料理の「ダクシン」さんでお食事。


IMG_2273.jpg
アジアのお米は、
パラパラしていて、
日本のお米とはまた違った美味しさがあって大好きです。





--------------------

※今まで行った駅のリンク集です。
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2010-09-22-13

--------------------

※以下に、このカテゴリーの1回目に書いた文章を
 貼り付けておきます。


2018年の4月から12月まで、
「23区内全駅制覇」というカテゴリーで、
 ↓
https://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2010-09-22-12
路線ごとに、駅名表示板を並べて、
掲載していたのですが、
次は「2周目」という事で、
今度は各駅の周辺を、もう少しゆっくり歩いてみたいと思います。


条件は特にないのですが、
駅周辺の雰囲気や建物を見たり、
それから、お食事かお茶ができればいいな、
と思っています。

nice!(151)  コメント(20) 
共通テーマ:映画

「エル プラネタ」 [映画]

elplaneta.jpg
〔2021/アメリカ〕


ロンドンでの学生生活を終えた
レオ(アマリア・ウルマン)は、
故郷のスペインの田舎町・ヒホンに帰ってくる。


しかし、母親は、
破産寸前で、
アパートを出ねばならず、
崖っぷちに追い込まれた状態。


それでも、母娘は、
SNS映えするオシャレな生活のため、
身の回りの物を売るなどして、
綱渡りのような生活をしている。


そんなある日、
レオは、
雑貨屋の店番をしている、
中国系の青年(チェン・ジョウ)と知り合い・・・。





試写会で観た。


モノクロの、
オシャレな雰囲気に、
ヨーロッパの映画かと思ったけど、
アメリカ映画なのね。


監督・脚本・主演をする、
アマリア・ウルマンによると、
モノクロなのは、
単なる予算の問題だそうだ。


でも、それが、
絶妙な効果を上げているのだから、
物事、何がどうなるか、分からない。


それから、予算の問題なのかは分からないけれど、
母親を演じている女性も、
アマリア・ウルマンの、
実の母なのだそうだ。


で、この映画の中の、
母娘の、
現実逃避っぷりが、
不思議とハマり、
なんとなく、飽きもせずに、
観てしまう。


なにせ、
彼女らにはお金がない。
お金がないから、
何とかせねばならない。
で、レオは、自分自身を売ろうとしている。
ネットで知り合った男とカフェで会って、
値段交渉している。


母は、さすがに、
もう自分は売れないのか、
店で万引きを。
ちょっともう、
私には無い感覚だけど、
こういった人たちも、
世の中にはいるのでしょうね。


ところで、
レオを知り合い、
一夜を共にする、
中国系の青年・チェン・ジョウが、
ものすごくスマートで素敵。


他の映画に出ているのかと、
調べてみたけど、
私が見た範囲では、
この映画の出演しか、見当たらなかった。
ただ、どこかのサイトに、
「映画界期待の新星」と書かれてあった。
本当?
これから注目かしら(笑)。


唐突に終わるラスト。
あれは、母が望んだ事なのか、
なるべくしてなった事なのか。


評価 ★★★☆☆

nice!(108)  コメント(8) 
共通テーマ:映画

『女と味噌汁 第1話』 [ドラマ]

onnatomishisirutv1.jpg


先日、
映画「女と味噌汁」を観にいった事を書いたのですが、
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2021-11-28


ブログを読んだ、
友人のAちゃんが、
ドラマ版、「女と味噌汁」のDVD全39話を全て持っているとの事で、
ゆうパックで送ってくれました。


なんと、ありがたく、
嬉しい事でしょう。


早速、見させていただいています。


第1話は、
芸者のてまり(池内淳子)が、
お座敷に来た客・佐藤英夫さんを、
自室に泊めた、
翌日の朝から始まります。


てまりの作った朝食を、
美味しそうに食べる佐藤さんですが、
家に帰って、
外泊した事を妻に咎められ、
てまりの部屋に泊まった事がバレてしまいます。


その後、妻は、
てまりの部屋に乗り込んできて、
自分がいかに、苦しい家計の中やりくりし、
家族を支えているかを訴えます。


この流れは、映画と同じです。
ただ、映画では、
佐藤さんの役を、川崎敬三さんが演じておられます。


妻は、乗り込んできた時は、
怒り心頭でしたが、
てまりと話しているうちに、
彼女の気風の良さを知り、
いつの間にか、彼女を好きになってしまい、
女同士の会話が弾みます。


このドラマのテーマは、
芸者が、ライトバンで、
味噌汁屋を経営するところにあると思うのですが、
第1話では、
まだ、てまりは、味噌汁屋を始めてはいないし、
計画も具体的ではありません。


これからどんな展開になっていくのか楽しみです。

nice!(135)  コメント(11) 
共通テーマ:映画

「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」 [映画]

shopliftersoftheworld.jpg
〔2021年/アメリカ〕


1987年。
コロラド州・デンバーで暮らす、
クレオ(ヘレナ・ハワード)は、
大好きなバンド「ザ・スミス」の解散報道を知り、
大変なショックを受ける。


しかし、
そんな一大事にもかかわらず、
世の中が何も変わらない事に苛立ち、
レコード屋の店員・ディーンに、
その思いの丈をぶつける。


ディーンはクレオをデートに誘うが、
クレオは、別の友人たちと集まる予定があり、
断る。


ディーンは、
地元のヘビメタ専門のラジオ局に赴き、
DJに拳銃を突きつけ、
「ザ・スミス」の曲をかけろ、と要求。


その頃、クレオは、
友人4人とパーティで騒ぎながらも、
自分のこれからの人生に不安を感じて・・・。






あぁ、いいなぁ。
大好きなバンドが解散するというニュースに、
世界がひっくり返るような衝撃を覚える若さ。


私も、10代の頃から、
結構な大人になるまで、
そんな体験を何度もした。
好きなアイドルも、
バンドも沢山いたし、
解散すると聞いてショックを受けたり、
若いロッカーの死をニュースで知って号泣したり、
そんな青春時代だった。


別に、この映画を観たからではなく、
ここ数カ月くらい、
「誰でもいい、
 男でも、女でもいい、
 アイドルやバンドに夢中になりたい」


と、ずっと思っている。


でも、そういう事って、
「今日からこの人(グループ)を好きになろう」と思ってなれるものでもなく、
心の底から、
「あぁ、好きだぁ」と思わないと駄目だから。
それは恋と似ている。
「恋はするものではなく、落ちるもの」
という、あれである。


新しいアイドルやバンドのファンになりたいけど、
今、デビューする子となると、
ほぼ10代か20代の子たちだものね、
なんか、夢中になるのはちょっと無理な気が(笑)。


で、結果、
youtubeで、過去のスターの動画ばかり見てしまうのが、
また悪循環。
そんなんじゃ、
新しい人を知る機会もありゃしない(笑)。


グループの解散で、
最後に大きなショックを受けたのは、
SMAP。
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2016-01-15
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2016-08-21
いや、もちろん、
元メンバーの事は大好き。
これからもずっと好きだろう。
でも、グループとしてのSMAPはもういない。


こんな思いは、ないものねだりなんだろうか。
でも、私は、
この先、いつかまた、
アイドルに恋する日が来ると信じているぞ(笑)。


評価 ★★★☆☆

nice!(106)  コメント(13) 
共通テーマ:映画