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「エル プラネタ」 [映画]

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〔2021/アメリカ〕


ロンドンでの学生生活を終えた
レオ(アマリア・ウルマン)は、
故郷のスペインの田舎町・ヒホンに帰ってくる。


しかし、母親は、
破産寸前で、
アパートを出ねばならず、
崖っぷちに追い込まれた状態。


それでも、母娘は、
SNS映えするオシャレな生活のため、
身の回りの物を売るなどして、
綱渡りのような生活をしている。


そんなある日、
レオは、
雑貨屋の店番をしている、
中国系の青年(チェン・ジョウ)と知り合い・・・。





試写会で観た。


モノクロの、
オシャレな雰囲気に、
ヨーロッパの映画かと思ったけど、
アメリカ映画なのね。


監督・脚本・主演をする、
アマリア・ウルマンによると、
モノクロなのは、
単なる予算の問題だそうだ。


でも、それが、
絶妙な効果を上げているのだから、
物事、何がどうなるか、分からない。


それから、予算の問題なのかは分からないけれど、
母親を演じている女性も、
アマリア・ウルマンの、
実の母なのだそうだ。


で、この映画の中の、
母娘の、
現実逃避っぷりが、
不思議とハマり、
なんとなく、飽きもせずに、
観てしまう。


なにせ、
彼女らにはお金がない。
お金がないから、
何とかせねばならない。
で、レオは、自分自身を売ろうとしている。
ネットで知り合った男とカフェで会って、
値段交渉している。


母は、さすがに、
もう自分は売れないのか、
店で万引きを。
ちょっともう、
私には無い感覚だけど、
こういった人たちも、
世の中にはいるのでしょうね。


ところで、
レオを知り合い、
一夜を共にする、
中国系の青年・チェン・ジョウが、
ものすごくスマートで素敵。


他の映画に出ているのかと、
調べてみたけど、
私が見た範囲では、
この映画の出演しか、見当たらなかった。
ただ、どこかのサイトに、
「映画界期待の新星」と書かれてあった。
本当?
これから注目かしら(笑)。


唐突に終わるラスト。
あれは、母が望んだ事なのか、
なるべくしてなった事なのか。


評価 ★★★☆☆

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