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「季節風の彼方に」 [映画]

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〔1958年/日本〕


ある豪雪地方の丘陵地帯。
高校生の文江(久我美子)は、
成績優秀で、
大学進学を望んでおり、
担任教師の幸田(高倉健)も、それを勧めている。


しかし、炭焼きを生業にしている
文江の家は貧しく、
進学など、夢のまた夢。


進学を諦めた文江は、
さらに山奥にある中学に、
臨時教員として働き始めるが・・・。





この映画は、
結局何が言いたかったのであろうか。


東北の寒村で暮らす女学生が、
貧しさゆえに進学を諦めて、
中学の臨時教師になる。


けれど、勤め先の中学では、
古い因習が幅をきかせており、
教師や生徒が、新しい事を始めようとすると、
校長からの激しい叱責にあうのだ。


久我美子さんは若いのに、
何も楽しみが無いように見える。
もちろん、
学校の仕事は一生懸命だし、
それは生き甲斐にもなっているけれど、
それはあくまでも仕事であって、
他に何か、というと何もない。
若くて綺麗なのに、勿体ない。


彼女の心の拠り所で、
全幅の信頼を寄せていた、
担任教師の高倉健さんは、
突然、東京に行ってしまい、
もうこの地にはいない。


ただ、どんな環境でも、
結局は、
その人の性格と生き方で、
見える風景は変わる、とも言える。
だって、久我さんの妹は、
久我さんよりずっと気儘に生きてるし。


持って生まれた性分、
姉的な性格、
妹的な性格、
これはもう仕方のない事なのかもしれない。


なんだか、何が言いたいんだか、
自分でもよく分からないや(笑)。


評価 ★★★☆☆

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