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「アラベスク」 [映画]

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〔1966年/アメリカ〕


アメリカ人の古代言語学者・ポロック(グレゴリー・ペック)は、
現在は、イギリスに派遣され、
オックスフォード大学で教鞭をとっている。


ある日、ポロックは、
中東の某国の首相に連れ出され、
「石油王・ベシュラービから翻訳の依頼があったら、
 彼の行動をスパイしてほしい」
と頼まれる。


案の定、ベシュラービから仕事の依頼があり、
彼の邸宅で秘密文書の翻訳を始めたポロックだが、
ベシュラービの愛人・ヤスミン(ソフィア・ローレン)から、
「その仕事が終わったら、あなたは殺される」
と言われる。


邸宅から逃げ出した、
ポロックとヤスミンは、
危ない目に遭いながらも、
なんとか、暗号を解読するが・・・。





以前、有楽町のガード下、
「有楽コンコース」について書いた時、
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2016-03-30
たくさん貼られたポスターの中に、
この映画があって、
絶対観るぞ!と心に決めたものだった。


その後、すぐソフトを用意し、
観るつもりでいたのだけれど、
あっという間に4年が経ってしまった。
少し前にも書いたけど、
どうも、家にソフトがあると、
「いつでも観られる」という思いで、
後回しにしてしまう傾向がある。


で、今回やっと観たのだけれど、
グレゴリー・ペックとソフィア・ローレンの
ライトな犯罪物で、
オシャレで素敵な映画だった。


ソフィア・ローレンが、とっても魅力的。
目の周りのお化粧がすごくて、
今どき、あのようなお化粧の人は見ないなぁと
思うんだけど、
だからといって、不快ではない。
すごく似合っている。


グレゴリー・ペックは、
本意でないのに、
なぜか犯罪に巻き込まれ、
ずっと逃げ回っている印象なんだけど、
全く悲壮感がなく、
むしろ、楽しそうにさえ見える。


暗号の謎解きも、面白い。
ペックは、小さなメモに書かれた暗号を、
無くしてはいけないと思ったのか、
必死に、手書きで書き写す。
なんで?コピーすればいいのに、
もしくは、スマホで撮影を、と思ってしまうのは、
今だからよね。
このころは、もう、手書きしかなかったのだろう。
それはそれで、風情があっていい。


しかも、その紙を、
隠す方法が、
シャレている上に、可愛い。
見つかりはしないかとドキドキする。


犯罪物なんだけど、
犯人探しより、
雰囲気を楽しむ。


評価 ★★★☆☆

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