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「ハウス・オブ・カード 心の扉」 [映画]

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〔1992年/アメリカ〕


6歳のサリーは、
両親と兄とで、南米で暮らしていたが、
父親が古代遺跡の修復中に事故死し、
アメリカに戻ってくる。


父親の死を受け入れられないサリーは、
心を閉ざし、
口をきかなくなる。
そして、驚異的な平衡感覚で
高い所に登るようになり、
母・ルース(キャスリーン・ターナー)はその度に、
肝を冷やす。


そんなサリーを診察した、
精神科医・ビアランダー(トミー・リー・ジョーンズ)は、
サリーを自閉症だと診断。


しかし、ルースは、
診断に疑問を覚え・・・。





とてもいい映画だと思うのだけれど、
この物語の主人公の少女・サリーが、
自閉症なのか、違うのか、
それによって、
映画の感想は全く違うものに
なるように思う。


サリーの突然の変化、
お話をしなくなった、とか、
どんな高い所でもまるで恐れずに登ってしまう、
などの事が、
自閉症が原因だとしたら、


セリフの中に何度も出てくる、
「治る」とか、
「治療する」という言葉は、
違和感がある。


では、サリーが自閉症ではなく、
父親が死んだことによる、
ショックのせいで、
一時的におかしくなっているのだとしたら、


通常では考えられないような能力が、
なぜ突然、発揮されるようになったのか、
よく分からない。


サリーの能力、といえば、
ジャケット写真にもあるけれど、
彼女が作った、
カードの城が、
目を見張るほどに素晴らしい。


それは、トランプや野球カードなど、
家にある、あらゆるカードを使って、
組み上げられた城で、
それは微妙な力学で成り立っており、
ほんの少しの刺激でも
崩れてしまうものだ。


6歳の少女がこのような物を作れる事を
どう捉えるか、
うーん、
難しい。
父親が亡くなったショックだけで、
このような物が作れるようになるのか・・・。


私は専門家ではないので、
軽々しい事は言えないし。


評価 ★★★☆☆

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