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「ザンダリーという女」 [映画]

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〔1990年/アメリカ〕


ニューオリンズの下町で暮らす、
ティエリーとザンダリー夫妻。
夫婦仲は決して悪くはないのだが、
繊細なティエリーは、
仕事の疲れで、性的に不能になっている。


ザンダリーは、
そんな夫を物足りなく思っていたが、
ある日、夫の友人・ジョニー(ニコラス・ケイジ)に誘惑され、
関係してしまう。


夫を愛しながらも、
強引なジョニーの誘いに断り切れないザンダリー。
そして、ティエリーは、
ザンダリーの様子から、
彼女に何かあったと察する。


夫婦関係を再構築すると決めた
ティエリーとザンダリーは旅行に出るが、
旅先にジョニーが現れ・・・。





どのサイトを見ても、
めちゃくちゃ評価が低い(笑)。


でも、ニコラス・ケイジ好きとしては、
ケイジ物は、できるだけ観ておきたい、
という事で、
思い出せないくらい前にVHSを購入。


けれど、買ってしまうと、
「いつでも観られる」という安心感から、
つい後回しにしてしまうのが、私の駄目なところ。
それが、新コロ騒動で、中々劇場に行けない今、
溜まっていたソフトをこなしている。
騒動も、悪い事ばかりではない。


で、映画。


基本のストーリーは、
「チャタレイ夫人の恋人」ね、と思う。


性的不能の夫と、
それを物足りなく思う妻、
そこに現れた、野卑な男。


でも、「チャタレイ」と全然違うのは、
妻は、男に体は許しても、
心までは許していないところ。


ザンダリーは、ニコラス・ケイジの事なんて、
全然好きじゃないのに、
ケイジがめちゃくちゃ強引なので、
なんだか押し切られちゃってる感じがする。


もしも、2人の間に少しでも愛が見られたら、
私は感情移入できたと思う。
これは、今の日本における、
「でっくんとW部、どっちがマシか論争」みたいなものかも(笑)。


どちらも同じ「不倫」というくくりとはいえ、
えりか様を心から愛したでっくんと、
女をモノ扱いするW部。


人それぞれだと思うけど、
私はでっくんの方がずっと人間的で好き。
ケイジが、場所を選ばずザンダリーに迫る様子は、
多目的トイレに呼び出すW部と大して変わりない(ように思える)。


それにしても、
夫婦がやり直そうして、
行った旅行先に現れる間男って怖いわ(笑)。
ザンダリーも、超ビックリしておった。


評価 ★★★☆☆

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