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「パージ エクスペリメント」 [映画]

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〔2018年/アメリカ〕


近未来、
経済が崩壊したアメリカでは、
「共和党」「民主党」に代わる、
新しい政党、「NFFA」が与党になっていた。


NFFAは、貧困と犯罪の撲滅を目指し、
「パージ法」を制定。
本格導入の前に、
今年は、実験的に、
ニューヨークのスタテン島で、
それを実施してみる事になった。


「パージ」とは、
3月21日の夜7時から、12時間は、
どのような犯罪を犯しても、罪にならない、という法律なのだ・・・。





試写会で観た。


シリーズ4作目。


前3作、全て観ているけれど、
私はこの、「パージ」が大好き。


B級映画と言われるかもしれないし、
こんな倫理観の欠片もない映画を好きなんて、
どうかしている、と叱られるかもしれないけど、
単純に娯楽映画として面白いし、
深く考えれば、
色々、思うところのある、
とても面白いシリーズ。


粗筋にも書いたけれど、
「パージ」とは、
3月21日の夜7時から12時間、
ありとあらゆる犯罪を犯しても、
罪にはならないという法律で、
参加したくない人々は、その時間を、
恐怖の中で過ごす。


街のならず者たちは、
人を殺しまくり、
殺したい特定の対象者がいる人は、
「パージ」を利用して復讐し、
上級国民たちは、
生贄を殺す儀式を行い・・・。


ただ、シリーズ全て、
女性を凌辱したり、
幼い子供が犠牲になったりする場面がない。
だから、観ていられるのかもしれない。


考えさせられたのは、
第3作の、「パージ」の日を狙って、
外国から人が押し寄せてきた場面。


目的は当然、人殺し。
「俺たち、殺しまくるぜ、イエイ!」みたいな連中。
あぁ、日本からも行く奴がいるんだろうな、と思うと、
複雑で、悲しい気持ちになる。


本作は、
「パージ」の前日譚という位置づけで、
「初めての試み」として、
ニューヨークのスタテン島で、実験的に行われる様子が描かれる。


それにしても、政府は、
一年に一度、パージをすれば、
残りの364日は犯罪が減る、と言うのだけれど、
私は、それは無いと思う。
むしろ、人を殺す事に快感を覚えた人間が、
パージに関係なく、犯罪を犯しそうな気がするんだけど、どうなんでしょ。


このパージ、
映画の設定では、
初めて本格導入されたのが2018年という事で、
現実なら、今年3月に2回目が終わった事になる。
有り得ない話ではあるけれど、
もし、日本でこんなものが導入されたら、
どうなるんだろうか、と、
ちょっと興味があったりもする。


評価 ★★★★☆

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