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「さよなら、退屈なレオニー」 [映画]

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〔2018年/カナダ〕


カナダの田舎町で暮らす、
17歳のレオニー(カレル・トレンブレイ)は、
高校卒業を控えながら、
苛立っていた。


この町を出たいけれど、
具体的な計画があるわけでなく、
将来はどうするのと聞かれても、
何のビジョンもありゃしない。


母親の再婚相手は大嫌いだし、
頼りになる実父は遠くに住んでるし、
何をやっても、1か月以上続いたためしがない。


そんなある日、
レオニーは、行きつけのダイナーで、
年上の男・スティーブ(ピエール=リュック・ブリラント)と出会う。
自宅でギターを教えているというスティーブから、
レッスンを受ける事を決め、
また、野球場でバイトを始める事にするのだが・・・。





試写会で観た。


若いのね、お嬢ちゃん。
色々な事を、
片方の意見しか聞かず、
信じ込んで、
もう片方にだって理由がある事を
まだ考える事ができない。
17歳だもんね、仕方ない。


だから、両親の離婚が、
母と、義父だけのせいだと思っていたところが、
実父にも原因があったと知った時のショックったら、
そりゃあ、ビックリだったわね。
男と女がくっつくのに理由は必要ないけど、
別れる時の理由は1つじゃない、
と、解かるまでに、
あと20年くらいは必要ね。


・・・と、エラソーに書いてみた(笑)。
けど、私だって、立派な事は言えない。
17歳のレオニーが、
意味もなく、年を重ねただけの姿が、
今の自分のような気もするし。


物語は、起承転結が殆どなく、
ダラダラッとした、
17歳の少女の日常が描かれる。


ギターを教えてくれるスティーブと、
どうにかなるのかな、と思っていたけれど、
恋愛には発展しないようだし。


このスティーブに、
レオニーが、
夜、勝手にバイトする野球場に入れてあげて、
グラウンドでギターを弾かせてあげた場面が
大好き。

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めちゃくちゃギターの上手いスティーブは、
しがないギター講師に甘んじてはいるけれど、
きっと若い頃はミュージシャンを夢見た事もあったのではないかと
想像でき、
だから、広い野球場で、
大音響でギターを弾く事が、
どれほど嬉しい事かと思ったりして。
観客がいないのが、残念だけど。


この、スティーブを演じる、
ピエール=リュック・ブリラントって何者?と
本気で気になる。
冗談抜きで、ギターが上手い。
それに、エアドラムも凄い。


検索すると、
俳優であり、
ミュージシャンでもあるという。
やっぱり。


レオニーが、
これからどんな女性になってゆくのかは
分からないけど、
17歳のモヤモヤはよく伝わってくる。


評価 ★★★☆☆

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