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「今日も嫌がらせ弁当」 [映画]

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〔2019年/日本〕


八丈島で暮らす、かおり(篠原涼子)は、
夫を亡くしたシングルマザー。
長女は、独立し、
次女・双葉(芳根京子)と2人暮らし。


高校になったばかりの双葉は、
反抗期真っ盛りで、
かおりと口をきこうともしない。
そこでかおりは、
可愛い物や、キャラクター物が苦手な双葉への逆襲に、
わざとキャラ弁を作る事を思い立つ。


学校で弁当箱の蓋を開けた双葉は、
赤ずきんちゃんを描いた可愛い弁当に驚き、
クラスメイトたちから注目されてしまう。


その日以来、
かおりは、毎日凝ったキャラ弁を作り続け・・・。






試写会で観た。


反抗期の娘とのバトルのために、
娘の嫌いなキャラ弁を作り続け、
その写真をブログにアップしていた母を
映画化した物語。


いやー、凄いです。
かおりさんの作ったお弁当。
お笑い芸人の顔や、
ホラー映画の主人公や、
日用品などを、
あらゆるものを、お弁当にしてしまう。


でも、映っているお弁当は、
映画のスタッフさんが時間をかけて作ったんだよね、
実際は、まさかそこまで・・・
と思うかたもおられるだろうし、
私も、ちらとそう思ったけれど、
実際の、かおりさんのブログを見てみたら、
本当に作られていたのですね。
凄いです。


娘さんが学校に行く日は、
どんなに疲れていても、
必ず早起きして、手の込んだキャラ弁作りって、
頭の下がる思い。


かおりさんは、
絵心とセンスと手先の器用さが、
天才的なんだと思う。
才能ってすごい。


ストーリーも、
母と娘のバトルを描いた面白いものだったけど、
ただ、申し訳ないけど、
双葉のかおりに対する口癖、
「ウザい」。
が、全くその通りだと思って(笑)。


いや、私は、
JKからはもうずーーーと遠い所にきてしまって、
立場的には、
篠原涼子さんの側にいなくてはいけない人間なんだろうけど、
それでも、申し訳ないけど、
やっぱり、この母は、
「ウザい」。


映画的な演出なんだろうけど、
この母親は、
「見て見ぬふり」というのができない質なようで、
何でも口にしてしまう。


でも、考えてもみて。
失恋した事を親に知られた上に、
「どんな事でも無駄にはならない」なんて
文字が書かれた弁当を作られたら、
どんだけ嫌な気持ちになるだろう。


案の定、双葉はショックで、
その弁当を床にぶちまける。
いくら親でも、それをしては駄目でしょ、って、
いくつになっても中2みたいな、
馬鹿みたいな私は、そう思ったんだけど。


評価 ★★★☆☆

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