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シリアルキラー展2019 [美術]

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6月某日。


銀座のヴァニラ画廊で開催されている、
「シリアルキラー展2019」に行ってきました。


これは、
シリアルキラー(殺人鬼)たちの、
絵画や手紙や持ち物などの蒐集されている、
Nakajimaさんという方の、
コレクションからの展示だそうで、
これだけの品を、どうやって集めたんだろうと思うと、
何事も、極めるというのは凄い事だと感心する。


このようなコレクターは、
世界中にいるそうだけれど、
中には、のめり込みすぎて、
精神のバランスを崩す方もいるのだそうだ。


私は、
絵や文字を見ただけで
その人の心理を分析したりはできないけど、
例えば、
ヘンリー・リー・ルーカスの
実際の彼の左目は失明しているのだけれど、
自画像では、両目がぱっちりと開いている。


これは目だけの問題でなく、
彼が、自分の理想の形、
さらにいうなら、
もっと別の人生だったら、
と思っているように思えてならない。
(私が今まで見てきたシリアルキラーの中でも、
 彼は、最も劣悪な環境で育っていると思う)


シリアルキラーたちの多くは、
虐待された過去があるけれど、
必ずしもそうではなく、
幸せな家庭に育った人もいる。


彼らがモンスターになった原因が、
環境によるものなのか、
母親の胎内で細胞分裂している時から始まったものなのか、
それは、誰にも分からない。


ただ、最悪な環境で育ったシリアルキラーが、
もし、幼い頃、
愛に溢れた家庭の養子になっていたら、
どうなったのだろうと、
それをよく考える。


それでも、同じ道を辿ったのか、
まるで違う人生になっていたのかは、
神様しか分からないけれど。

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