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「殺人の告白」 [映画]

satsujinnokokuhaku.jpg
〔2012年/韓国〕


世間を震撼させた、
連続猟奇殺人事件から15年。
真犯人を名乗る男・イ・ドゥソクが、
突然、記者会見を開く。


さらに、彼は、
事件を詳細に記した告白本を出版。
その内容と、ドゥソクのイケメンっぷりに、
世間は大混乱。


担当刑事・チョ・ヒョングの、
かつての恋人も、
ドゥソクに殺された被害者の一人。
そのせいもあって、
ヒョングはドゥソクに、
激しい憎悪を募らせる。


憎しみの気持ちは、他の遺族も同じ。
ドゥソクは、
遺族会の人々から、拉致され・・・。





先日書いた、
「22年目の告白 私が殺人犯です」
のオリジナル。
 ↓
http://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2017-09-25


うーん、悔しい(笑)。
悔しいけど、
映画の出来として、
この韓国版の方が上かなぁ。


こちらと比べてしまうと、
日本版は、なんだか軽い。
低予算、短期間で撮ったという印象。
(あくまでも私の印象で、実際の所は分からぬが)


韓国映画は、
こういった猟奇物や、刑事物の、
恨みの籠った表現が本当に上手い。
奥深い闇を感じる。
それは普段のニュースなどから、
知ってはいる事だけど(笑)。


あまり詳しい事を書くと、
この映画と、日本版の両方の
ネタばれになってしまうので、
気を付けなければならないけど、


途中で、流れが大きく変わるのは、
日本版で観て知っていたので、
それが、いつ、どのような形でやってくるのか、
そこに注目していた。


すると、意外。
基本は同じだけど、
詳細が違う。


日本版はどこか無理を感じていたけれど、
韓国版は、すんなり腑に落ちる。
リメイクとはいえ、
日本版は脚色しすぎかも。


やっぱり、
悔しいけど、
この映画に限っては、
韓国版の勝ち(笑)。


評価 ★★★☆☆

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「スクランブル」 [映画]

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〔2017年/フランス〕


アンドリュー(スコット・イーストウッド)と、
ギャレット(フレデリック・ソープ)の異母兄弟は、
ヨーロッパを拠点に、
クラッシックカーを専門に盗んでいる。


今回も、オークションで落札された、
世界に2台しかない
37年型ブガッティの強奪に成功。


ところが、落札者が大物マフィアだったため、
捕まり、監禁されてしまう。
許される条件は、
敵対するマフィアが所有する、
62年型フェラーリを盗んでくること。


アンドリューの恋人・ステフ、
天才女スリ、
爆弾魔など、
様々な人材を仲間に入れ、
計画は進むが・・・。





クラッシックカー専門の泥棒兄弟が
主人公という事で、
古い車が多数登場。


車好きの方には
たまらないだろうなぁと思う。
しかも兄弟は、
一目車を見ただけで、
「これは〇〇年型〇〇」だと、
知識も豊富。


観客にしてみれば、
例え車に興味はなくても、
分かりやすい解説を受けているようで、
聞き入ってしまう。


カーチェイスもすごい。
今まで観てきたカーチェイスと違うのは、
貴重なクラッシックカーを傷つけてはいけない
という事。
だから、めっちゃ緊張する。
「あーー、乱暴にしないでーー」と。


そして、どんでん返し。
詳しくは書かないけど、
なるほど、と膝を打ちたくなった。


兄弟の兄を演じるスコット・イーストウッドは、
名前で分かる通り、
クリント・イーストウッドの息子さん。
確かによく似ている。
父の渋さに、甘さを足した感じ。


イーストウッドって、絶倫なイメージで(すみません(笑))、
子供は一体何人いるのかと思ったけど、
このスコットの母とイーストウッドも、
正式な夫婦ではないそうだ。


でも、そんな事、どーでもいい。
利用できるチャンスは生かさなければ。
この先どうなるか、
あとは彼次第。


評価 ★★★☆☆

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「ミックス。」 [映画]

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〔2017年/日本〕


幼少期、スパルタ教育の母親(真木よう子)から
卓球の特訓を受け、
天才少女と呼ばれていた多満子(新垣結衣)だが、
実は卓球など、これっぽちも好きでなく、
母の死をきっかけに、全てを封印する。


普通の女の子の幸せを夢見て、
都会でOLになった多満子は、
勤務先の、社会人卓球部の精鋭・江島(瀬戸康史)と
恋に落ちるが、
新人の愛莉(永野芽郁)に彼を寝取られ、
ショックのあまり会社の辞め、実家に帰る。


母の経営していた、卓球教室に行った多満子は、
かつての活気を失った教室を見て、
一念発起、
教室の再建と、
打倒・江島&愛莉を目標に特訓を開始する。


多満子は目標をミックス(男女ペア)に絞り、
落合夫妻(遠藤憲一&田中美佐子)、
医師の妻・弥生(広末涼子)&高校生・優馬(佐野勇斗)、
そして、多満子自身は、
元プロボクサーの萩原(瑛太)と組む事にするが・・・。





試写会で観た。


新垣結衣という女優さんが、
今、とても人気らしいというのは、
ネットのニュースなどから
感じてはいたけれど、
この映画を観ると、
それがよく分かる。


なにせ、この映画、
新垣さんを主演に、
彼女を取り巻く俳優陣が豪華すぎ。
相当、力が入っているようだ。


個人的に一番気に入ったのが、
広末涼子。
彼女は、現在は、医者の妻に収まっているけれど、
実は元ヤン、という設定。
医師の妻たちで構成される「奥様会」で、無理して繕ってはいるけれど、
完全に浮いていて、
場違いなのは明らか。
卓球教室に来ている時だけが、
本当の自分を出せる、息抜きの場所。


それが、とってもいい。
本来、広末さんって、そういう人でしょ(違う?(笑))。
今までのぶりっ子演技を歯痒く思ってきたので、
この役で生き生きしている彼女を見て、
これからは、ずっとその路線でいってほしいと思ったり。


蒼井優さんの役も最高。
最初に登場した時は、
「え?あの蒼井優が、こんな役!?」と驚いたけれど、
それはもう、楽しそうに演じているうえに、
物語に上手く絡んできたときには、
大笑い。
凄く良かった。


肝心の主演の新垣結衣さんも、
オフの時は脱力、
卓球になると、オンになるという演技が、
とてもいい。


彼女が田舎に帰る原因となった失恋も、
出会いから、別れまでが、
自然に無理なく描かれ、
分かるなぁという思いで観る。
多くの方が、共感するのではないだろうか。


スポーツを扱った映画は沢山あるけど、
平凡なものに終わってしまうのと、
何だかわからないけど、感動したと感じるのとでは、
どこがどう違うのだろう。
この映画は、
ストーリーは特別何というわけではないのに、
とても心惹かれる。


入場の際、チョコレート(3箱も!)や
ピンポン玉などが入った袋が配られました。
タダで映画を観させていただいたうえに、
お土産までいただいて、
申し訳ないような気持ち。
やっぱりこの映画、
相当な力が入っているような気がする(笑)。

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評価 ★★★★☆

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奈良漬チーズケーキ [できごと]

先日、友人Aちゃんが遊びに来てくれた際、
「珍しい物を持ってきたよ」と
お土産にくださったのが、


「奈良漬チーズケーキ」!

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最初に見た時、
「奈良漬」+「チーズケーキ」
というコンビネーションに
驚いたのですが、


恐る恐る食べてみると、
これが、とっても美味しいのです。


奈良漬けは、
大量に食べると酔っ払うというくらい、
アルコール分の強い漬物のようですが、
これがチーズケーキの風味と上手くマッチして、
めっちゃ相性よく感じられました。


1つ食べると止まらなくて、
2つ目に手が出ます。
そんなこんなで、
あっという間に、
全部食べてしまいました。


Aちゃん、いつも本当にどうもありがとう。

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「アンダー・ハー・マウス」 [映画]

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〔2016年/カナダ〕


恋人と別れたばかりの、
大工・ダラス(エリカ・リンダー)は、
ある日、建築現場の隣家に住む
ジャスミン(ナタリー・クリル)を一目見て、
惹かれるものを感じる。


ジャスミンは、雑誌の編集をするキャリアウーマンで、
仕事は順調、
さらに、婚約者のライルと同棲中だ。


ある夜、
女友達と冷かしで入ったレズビアンバーで、
ダラスと再会したジャスミンは、
彼女にキスされ戸惑うも、
嫌悪する事のない自分に気付く。


ダラスとジャスミンは、
いつしか性的関係を持ち、
固い絆で結ばれてゆく。


ライルが出張中、
自宅にダラスを招いたジャスミンだったが、
予定変更となったライルが、
突然、帰宅。
性交している場面を見られてしまう・・・。





いきなり、女性同士の性交の場面から
映画が始まるという、
ちょっとショッキングな出だし。


けれど、主人公・ダラスは、
空中に目をやり、
相手の女性に興味を失っているのが
ハッキリと分かる。


そんな冷めた目をした、
この、ダラスを演じているエリカ・リンダーって、
一体誰なんだ。
美しい。
本当に美しい。
彼女は同性愛者を演じているわけだけれど、
「男性だ」と言われれば、信じてしまうくらい、
その見た目はユニセックスで、
身近に、このような人がいたら、
惚れてしまいそう。

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検索してみると、
どうやらモデルのようだ。
やはり中性的なイメージで売っているらしい。
美しい男の子にしか見えない。
やっぱり惚れてしまう(笑)。

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映画自体は、
これが女性同士の恋愛でなければ、
まぁ、手垢の付いたような物語であろう。


婚約者のいる女性が、
別の人を好きになって、
恋して恋して、
どうしようもなくて、
ついに、それを彼に知られてしまう、という。


ただ、愛する彼女を、
女に奪われた男の気持ちってどうなのよ、と思う。
家に帰ったら、
彼女が女性と交わっていたなんて、
相手が男性の場合と、
どっちがショックだろう、って。


いや、私は同性愛を
茶化しているわけでも、
変だと思っているわけでも、全くない。
ただ、異性の自分と婚約するからには、
相手は異性愛者だと考えるのが普通だろうし、
そんな事、疑う事さえないだろうから、
やはりショックは大きいだろうと、
そう思うだけ。


ただ、ジャスミンも、
ダラスに出会って、
いきなり目覚めたわけではなく、
幼少期に、同性愛的気配があったけれど、
母親に叱られた事で、
その気持ちを封印してきた事が、仄めかされる。
だから、めちゃくちゃ唐突、という感じはしない。


R18+というだけあって、
女同士の性交の場面が、
とにかく多いけど、
さきほども書いたように、
エリカ・リンダーが男前すぎるので、
その美しさを堪能できる。


評価 ★★★☆☆

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