「ベイビー・ドライバー」

〔2017年/アメリカ〕


その高い運転能力を買われ、
犯罪組織に雇われたベイビー（アンセル・エルゴート）。
彼の仕事は、
金を強奪したメンバーを、
「逃がす」こと。


幼い頃の
悲しい思い出、
そして、交通事故のせいで、
耳鳴りに悩まされ続けているベイビーは、
iPodに入れた
お気に入りの音楽を聞き続ける事で、
外界から遮断され、
耳鳴りも消える。


そんなある日、ベイビーは、
可愛いウェイトレス・デボラ（リリー・ジェームズ）に出会い、
仄かな恋心を抱く。


ボス（ケビン・スペイシー）からの年季も、もうすぐ明ける。
そのタイミングで、
デボラのために足を洗おうと決意したベイビーだが、
ボスは彼の才能を惜しみ、
さらに、デボラの存在を知られてしまった事で、
次の無謀な仕事に、
加担せざるを得なくなる・・・。





最高にクール。
そしてカッコいい。


映像と音楽が融合しているのだけれど、
コテコテのミュージカルというわけではなく、
どう説明したらいいのか。
観た事のないジャンルな感じ。


音楽を、「好き」というより、
音楽無しでは、
生きてゆくのに支障が出てしまう
主人公ベイビーは、
片時もiPodが手放せない。


そして、気に入りの音楽を聞き、
集中力を高め、
神経が研ぎ澄まされると、
覚醒する。
天才的なテクニックを持つ、ドライバーへと。


ベイビーのドライブテクは、
それはもう、目を見張るような腕前。
あれだけ出来たら、
気持ちいいだろうなって、
私も今度、公道で練習を・・・
・・・って、嘘です嘘です。
あんな真似、したくたって出来るわけがございません（笑）。


ジェイミー・フォックスの最期に、
「うわー」となる。
映画では故意だけど、
現実に、あのような事故って、
いつ起こってもおかしくないと、
運転しながら、いつも思っている。
それでも、一瞬で死ねたならいいけど、
苦しんだら、最悪。


ジェイミー・フォックスが、
一番の悪人かと思ってたけど、
上には上がいた（笑）。
誰とは言わないけど、
こやつは、ターミネーター並みの不死身。
お前、生きてたのかよ、って（笑）。


ヒロイン役の
リリー・ジェームズが、
めっちゃ可愛い。
あんな女の子がウエイトレスをしていたら、
ベイビーも惹かれるはずだわ。
私が男だったら、絶対惹かれるもの（笑）。


ラストが納得いかないというご意見もあるようだ。
私は、ラストは、
あのような形にせず、
観客に委ねる形にしても良かったのではないかと思うし、
様々な終わり方が考えられる。
DVDの特典映像で、
別パターンのラスト特集なんかがあったら
面白いのに。


細部を検証するために、
もう一度観てみたいけど、
時間がないかな。
残念。


それはDVDになってからの
お楽しみという事で。


評価　★★★★☆