「散弾銃(ショットガン)の男」 [映画]
〔1961年/日本〕
ある山に、
散弾銃を手に入ってゆく男・渡良次(二谷英明)。
途中で、ならず者たちに入山を邪魔されるが、
良次に敵う者はいない。
頂上近くに着くと、
そこには村があり、
西岡という男が、製材所を営み、
流れ者を多数雇っていた。
その流れ者たちのせいで、
村が荒れてしまったため、
村人たちは自警団を作り、
私設保安官を、奥村(高原駿雄)が務めている。
良次は、
西岡の情婦・春江(南田洋子)が経営するバーで、
洋子から見せられた真珠のネックレスに
顔色を変える。
それは、かつて良次が、
婚約者にプレゼントしたものだった・・・。
男A 「もう一度、自警団を村の若者から募ったらどうだろう」
男B 「それがいないから、困ってるんじゃないか。
まぁ、打ち身にはサロンパスが一番だけどよ」
・・・この会話、どう思います?
(って、誰に話し掛けてるんだか(笑))
というのも、自宅でぼんやり、
この映画を観ていたら、
会話の流れで、いきなりこのセリフが
耳に入ってきたから。
男Bを演じているのは、佐野浅夫さん。
「え?」と思い、
聞き間違えたのかと思って、
戻して、確認したけど、
間違いなく言っているし、
佐野さんは手に、
サロンパスの箱を持っている。
今まで、色々な映画で、
「これって、ステマ?」と思われる場面を見てきたし、
それは昔の映画に限らず、
現代でも沢山ある。
それに、それが悪いとも思わない。
スポンサーがお金を出してくれて、
映画が作られ、
それを観て、感動させていただいているのだから、
多少の事は、仕方がない。
しっかし、ここまであからさまなのは
初めて見た(笑)。
場面と、「サロンパス」という単語が、
全く合っていないではないか。
面白い、面白過ぎる。
もう一か所。
男C「賭けをしよう。俺が勝ったら、このチキンラーメンはタダだ」
女D「いいわよ」
そして、そこには、
まるで展示物のように、斜めに立てかけて置かれている
チキンラーメンが。
でも、これは許す(笑)。
会話の流れが、
サロンパスほど不自然ではないから。
あーあ、
サロンパスとチキンラーメンで
原稿用紙が終わっちゃったよ。
映画の感想を書けよって(笑)。
映画は、日本人が演じる、日本語を喋る西部劇。
そうとしか言いようがないくらい、
雰囲気は、完全に西部劇。
大体、日本で「保安官」なんて言わないし。
探せば、本物の西部劇に、
似たような話がありそう。
評価 ★★★☆☆