「氷の接吻」 [映画]
〔1999年/アメリカ〕
イギリスの諜報員・ユアン・マクレガーは、
妻と幼い娘に去られて以来、
娘の幻覚を見るようになっていた。
ある日、マクレガーは、調査対象の人物が、
謎の女・アシュレイ・ジャッドにナイフでメッタ刺しにされる場面を
目撃してしまう。
一度は、警察かFBIに届けようとしたマクレガーだが、
なぜか娘の幻覚が、通報を止めるよう言ったため、
途中で電話を切ってしまう。
美しいジャッドに強く惹かれたマクレガーは、
個人的に彼女を追いかけるようになる。
行く先々で男に誘惑されては、
それに乗る素振りを見せながら、
殺してゆくジャッド。
ジャッドの辛い過去を知ったマクレガーは、
ますます彼女にのめり込んでゆき・・・。
冒頭からビックリだ。
どこかの会社の、誰もいない部屋で女と交わっている男を
隠し撮りするユアン・マクレガー。
そしてその写真を、
なんと、男の会社の全部のパソコンとFAXに流す。
何も知らない男がオフィスに戻ると、
同僚たちが自分を驚いたように見ていて、
「ん?何かあった?」って。
うわー、そんな事されたら、
恥ずかしくて二度と会社になんて行かれないわ(笑)。
まず、掴みはOK(笑)。
ただ、諜報員だというユアン君が、
諜報員らしく見えないのがご愛嬌。
彼が007と同じような立場だとしたら、
あまりにもボクちゃんっぽい。
しかも、自分の職務を放棄して、
アシュレイ・ジャッドを追いかけるって、
そんな勝手な事していいの?(笑)
そう、ユアンの行為は完全にストーカー。
彼女の行く先を付いて回って、
同じアパートの隣の部屋に住んだり、
盗聴器を仕掛けたり、
やりたい放題。
しかも女の方は、
殺人行脚してるってんだから、
救いようがない。
元々はイザベル・アジャーニのフランス映画だと
今、知った。
ちょっと粗筋を読んでみたら、
ユアンの役の職業は本来は探偵らしい。
そうだ、その方が絶対しっくりくる。
諜報員って大げさすぎ。
今度は、そのオリジナル、
「死への逃避行」を観てみたい。
評価 ★★★☆☆