「アンダー・ハー・マウス」 [映画]
〔2016年/カナダ〕
恋人と別れたばかりの、
大工・ダラス(エリカ・リンダー)は、
ある日、建築現場の隣家に住む
ジャスミン(ナタリー・クリル)を一目見て、
惹かれるものを感じる。
ジャスミンは、雑誌の編集をするキャリアウーマンで、
仕事は順調、
さらに、婚約者のライルと同棲中だ。
ある夜、
女友達と冷かしで入ったレズビアンバーで、
ダラスと再会したジャスミンは、
彼女にキスされ戸惑うも、
嫌悪する事のない自分に気付く。
ダラスとジャスミンは、
いつしか性的関係を持ち、
固い絆で結ばれてゆく。
ライルが出張中、
自宅にダラスを招いたジャスミンだったが、
予定変更となったライルが、
突然、帰宅。
性交している場面を見られてしまう・・・。
いきなり、女性同士の性交の場面から
映画が始まるという、
ちょっとショッキングな出だし。
けれど、主人公・ダラスは、
空中に目をやり、
相手の女性に興味を失っているのが
ハッキリと分かる。
そんな冷めた目をした、
この、ダラスを演じているエリカ・リンダーって、
一体誰なんだ。
美しい。
本当に美しい。
彼女は同性愛者を演じているわけだけれど、
「男性だ」と言われれば、信じてしまうくらい、
その見た目はユニセックスで、
身近に、このような人がいたら、
惚れてしまいそう。
検索してみると、
どうやらモデルのようだ。
やはり中性的なイメージで売っているらしい。
美しい男の子にしか見えない。
やっぱり惚れてしまう(笑)。
映画自体は、
これが女性同士の恋愛でなければ、
まぁ、手垢の付いたような物語であろう。
婚約者のいる女性が、
別の人を好きになって、
恋して恋して、
どうしようもなくて、
ついに、それを彼に知られてしまう、という。
ただ、愛する彼女を、
女に奪われた男の気持ちってどうなのよ、と思う。
家に帰ったら、
彼女が女性と交わっていたなんて、
相手が男性の場合と、
どっちがショックだろう、って。
いや、私は同性愛を
茶化しているわけでも、
変だと思っているわけでも、全くない。
ただ、異性の自分と婚約するからには、
相手は異性愛者だと考えるのが普通だろうし、
そんな事、疑う事さえないだろうから、
やはりショックは大きいだろうと、
そう思うだけ。
ただ、ジャスミンも、
ダラスに出会って、
いきなり目覚めたわけではなく、
幼少期に、同性愛的気配があったけれど、
母親に叱られた事で、
その気持ちを封印してきた事が、仄めかされる。
だから、めちゃくちゃ唐突、という感じはしない。
R18+というだけあって、
女同士の性交の場面が、
とにかく多いけど、
さきほども書いたように、
エリカ・リンダーが男前すぎるので、
その美しさを堪能できる。
評価 ★★★☆☆