「すれすれ」 [映画]
〔1960年/日本〕
父親が借金を残したまま死に、
最後に残された車で、
タクシー運転手を始めた
石原沢吉(川口浩)。
沢吉の父親は、
有名なドンファンで、
自分もその血を引いているはずだと、
彼の頭の中は、
女の事だけ。
バーのホステス・容子(宮川和子)や、
喫茶店のウエイトレス・やよい(弓恵子)など、
女と知り合う機会だけは多いけれど、
しかし、そう上手くはいかない。
そんな中、沢吉は、
父が残した秘伝の書の存在を知る。
それは、父の最後の愛人が
持っているらしい・・・。
久し振りに、劇場で、
川口浩様の新作映画を観た。
嬉しい。
・・・って、新作って事はないだろう(笑)。
1960年公開の、
旧作中の旧作ではないか。
でも、いいの。
浩様の映画は、どんなに古くても、
未見の作品は、
私の中で全て新作♪
ただ・・・申し訳ない・・・、
あんまり面白くなかった・・・(笑)。
タクシーの運転手をする浩様が、
女遍歴を重ねてゆくという話だけれど、
いつも、ここぞという時に、
女に逃げられたり、
素っ気なく帰られたりで、
どのエピソードの拍子抜け。
かと思えば、
一度関係したやよいが、
「責任取ってよ」と言わんばかりに、
浩様のアパートに住み着いてしまうのも、
面倒くさい。
そんな事で、責任云々などという女は、
今の時代にはいないだろう。
やっぱりこれは旧作か(笑)。
浩様は、自分の仕事を、
いわゆる、資格を持ったタクシードライバーでなく、
「ハンカチタクシー」と何度も言う。
「ハンカチタクシー」って、
初めて聞いた言葉。
帰ってきて調べたら、
非合法のタクシーをそう呼んでいたそうだ。
笑ったのは、
浩様のお父様の遺影が、
浩様が老けメイクした写真だって事。
前に、拓哉が主演したドラマ「華麗なる一族」で、
拓哉の祖父の肖像画が拓哉ソックリだったことを思い出した(笑)。
浩様の父
拓哉の祖父
評価 ★★★☆☆