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「キングコング 髑髏島の巨神」 [映画]

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〔2017年/アメリカ〕


南太平洋上に、地図に載っていない島がある。
島の周囲は常に台風が渦巻き、
近付くのは容易ではない。


1970年代。
その島・髑髏島に、
未知なる生命体の存在を求めて、
軍人、学者、カメラマンの一行が向かう。
何とか島に入った彼らは、
突然現れた、巨大なゴリラ「キングコング」に襲われ、
ヘリコプターは全滅、
生き残ったのは10人ほどになってしまう。


また、島は、
キングコングだけでなく、
巨大な生き物たちの天国だった。
水牛、タコなども、
自分たちが知っているものより、
桁違いに大きいのだ。


こんな島にも原住民がいる事が分かる。
さらに、第二次世界大戦中、
飛行機が不時着し、
以来、島で暮らしているアメリカ人・ハンクがいる事に、
一行は驚く。


ハンク曰く、
キングコングは人間の敵ではないと言う・・・。





試写会で観た。


過去に3回映画化されている
「キングコング」は全て観ているけれど、
それら3作とは、
少し趣が違っている感じ。


3作に共通していたのは、
・年に一度、美女がコングの生贄になる
・捕らえられたコングがNYに連れてこられるも大暴れ
という展開だったけれど、


その印象的な場面はなく、
コングは、
ブリー・ラーソン演じるヒロインに、
興味と好意は示すものの、
生贄といった、嫌な雰囲気になる事はないし、
物語の全ては、島の中で完結する。


まず、
島に入った瞬間からの、
人間たちの行動に、
本気で憤りを覚える。


彼らは、まずジャングルに爆弾を落とし、
木を焼き払う。
そこへ怒り狂ったコング登場なわけだけど、


そりゃあ、怒るのは当たり前だ。
セリフにもあるけど、
自分の家に爆弾を落とされて、
黙っている奴がいるわけない。


この映画のコングは、
本来、人間の味方という設定で、
そんな事をしなければ、
人間は殺される事はなかった。


もし、本当に映画のような島があるとしたら、
人間が足を踏み入れる事なく、
永久にそっとして、
保存しておくのが一番な気がする。


私たちが、今まで見た事のないような、
生き物が人間に襲い掛かってくる。
それは、〇〇ザウルスといった、
過去にいた恐竜とも違う、
本当に、架空の怪獣。


それを受け入れられるかが、
この映画を好きか嫌いかの、
分かれ目になるような気がするんだけど、
どうだろう。


それから、
コングや動物たちはあれほど大きいのに、
彼らにたかる蝿などの大きさは、
それほど大きくなかった。
あの縮尺なら、
野球ボール大の蝿や蚊がいても、
不思議じゃない気がするんだけど(笑)。


続編ありと思わせるラスト。


評価 ★★★☆☆

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