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「素敵な人生のはじめ方」 [映画]

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〔2006年/アメリカ〕


4年間、映画に出演していないハリウッドスター(モーガン・フリーマン)は、
久し振りの出演オファーを受け、
撮影現場であるスーパーマーケットの下見に赴く。


店内を見て回っていると、
レジ係のスカーレット(パス・ベガ)が、
仕事をてきぱきとこなしている上に、
暗算の能力に優れている事に気付き、感動する。


1時間したら迎えに来るはずの車が来ず、
困り果てたスターは、
スカーレットに車に乗せてほしいと頼むと、
彼女は、車は元恋人に取られたと言い、
2人は一緒に、車を取り返しに行く事にする。


軽い争いの末、車は取り戻せたものの、
その際、着ていたブラウスが破れてしまったスカーレット。
彼女はこれから、
秘書になる為の面接試験を受けると言う。
レジ係しかした事のない彼女にとって、
それは大きな挑戦であり、
全く自信のない賭けでもあった。


スターは彼女と一緒にショッピングセンターに行き、
服を見立ててくれ・・・。





モーガン・フリーマンの魅力全開の、
本当に素敵な映画。


劇中、彼に名前はなく、
けれど、歩けば大抵の人は振り返るくらいには
顔が売れている俳優という役を
本当に生き生きと演じていて、
明るい気持ちになれる。


架空の人物とはいえ、
ある程度、本人役とも言えるような役で、
出会う人から、
「アシュレイ・ジャドと共演していた」などと言われると、
観ているこちらは、「コレクターの事?」などと、
実際の映画を思い出して楽しめるようにもなっている。


彼の来ている半袖のTシャツは、
クリント・イーストウッドのお薦めなんだと(笑)。
「この袖の長さは、鍛えた筋肉を引き立たせる」と、
いかにも、イーストウッドが言いそうな事を(笑)。


彼は、スターだからと驕り高ぶるような様子は全くない。
ショッピングセンターで洋服を選んでいる一般女性たちに、
「セクシーだ、今夜は男が放っておかないぞ」などと軽口を叩いて、
喜ばせたりもする場面なんか、
本気でワクワクしてしまった(笑)。


メインテーマである、
スカーレットとの交流も素晴らしく、
自分が励まされているような気持ちになる。
彼女の面接試験が、
どうか上手くいきますようにと、
祈らずにはいられない。


そうそう、ラスト近くで、
ある俳優さんと実際の妻が本人役で出ていて、
これにも驚き、そして笑う。
「あ!」って。


心温まりながら、
ミーハー心も満足できる、
一石二鳥の素敵な映画。


評価 ★★★★☆

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