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「サンシャイン 歌声が響く町」 [映画]

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〔2014年/イギリス〕


スコットランドの小さな町・リースに、
兵役を終えたディヴィー(ジョージ・マッケイ)と、
アリー(ケヴィン・ガスリー)が戻ってくる。


ディヴィーの両親・ロブ(ピーター・ミュラン)とジーン(ジェーン・ホロックス)、
そして姉のリズ(フレイア・メイヴァー)は、
大はしゃぎで彼らを迎える。
特にリズはアリーと恋人同士でもあり、
喜びはひとしおだ。


看護婦をしているリズは、職場の友人・イヴォンヌ(アントニア・トーマス)を
ディヴィーに紹介し、
2人は付き合い始める。


そんなある日、
ロブとジーンの銀婚式のパーティが開かれる。
沢山の人が集う盛大なパーティは、
成功したように見えたが、
その最中、ジーンは、
ロブが24年前に浮気をし、
娘までいた事を知ってしまい、
大変なショックを受ける。


またアリーは、そのパーティで、
大勢の人が見守る中、リズに公開プロポーズ。
成功間違いなしと決めてかかっていたアリーだが、
実はリズには、
アメリカで働きたいという夢があり、
その申し出を断る。
アリーは衆人環視の中フラれてしまうという、
最悪の結果に・・・。





スコットランドの田舎町を舞台にした、
突然歌いだす系のミュージカル。


使われている音楽は、
スコットランドの人気バンド・プロクレイマーズのものだそうで、
元々、大ヒット舞台劇らしい。


ただ、残念なのは、
不勉強な私はプロクレイマーズというバンドの知識が全く無かった事。
この映画のキャッチコピーが、
「スコットランド版『マンマ・ミーア』」という事なので、
プロクレイマーズの音楽を知っていた方が、
より楽しめると思われる。
だって、「マンマ・ミーア」を観た時に、
踊り出したい衝動に駆られたのだって、
ABBAの曲が大好きだからというのが大きい。


しかし、音楽の事は残念だけど、
映画そのものは中々楽しい。


夫が不倫して子供までいた、とか、
大勢の前でフラれて赤っ恥かいたとか、
描き方によっては、
重苦しくなりそうなエピソードも、
音楽に乗せると、
とても軽くなってしまうから不思議。


以前、
「失恋は、その恋を知っている人の人数と傷の深さが比例する」
みたいな文章を読んだ事があって、
「確かにそうかも」と思ったのだけれど、
この映画のプロポーズシーンを観て、
それを思い出した。


だって、衆人環視の中プロポーズするなんて、
無理があるよね。
人は浮かれている時は、
良い結果しか想定しないものだけれど、
失敗の可能性も考えなくては。


私がリズだったら、
アリーに恥をかかせるのが悪いから、
とりあえず受ける形にして、
あとから断るかなぁ、とも思ったけど、
その方が残酷かな・・・うーん・・・
やっぱり結論が出ない。
別に私の身に起こった事じゃなし、
そんなに真剣に考える事もないんだけど(笑)。


それでもこの映画、
人が人を許す事を教えてくれる。
それを描く、ある場面がとても好き。


ラストもミュージカルらしい終わり方で楽しめる。


評価 ★★★☆☆

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