「複製された男」

〔2013年/カナダ〕


大学の歴史の教授・アダム（ジェイク・ギレンホール）は、
地味で平凡な男。
ある日、同僚から勧められたDVDを観た所、
自分にソックリの俳優・アンソニー（ギレンホール二役）がいる事を知る。


その俳優が出ている他の作品を観てみるが、
やはりソックリ。
興味を覚えた彼は、
アンソニーの所属事務所に行ってみるが、
警備員も彼をアンソニーだと思い込み、
郵便物を渡してくれる。


アンソニーの家に電話をすると、
彼の妻が出、
アダムをアンソニーと勘違いする。
どうやら声までソックリのようだ。


ついに対面した2人は、
後天的に出来た体の傷まで同じだと知り、
驚愕する・・・。





自分と瓜二つの人間を発見し、
興味を抑えきれない男が、
その謎を解こうとする、
不思議な物語。


ラストの解釈はご自由にどうぞという事なのだろうか。
ちょっと難解で、
そのせいかYahoo映画の評価も低いわ（笑）。


確かに私も、ラストはよく分からなかったけど、
途中経過は嫌いじゃないな。
だって、同じ人間が2人いるのよ。
似てるって程度じゃなく、
同一人物とも言っていいくらい同じなのよ。
これからどうなるの？って思うじゃない。


俗人の私は、
これを観ながら、
「何か自分の得になるように利用できないものか」と
考えていたけれど、
同じ人間が2人いたからって、
あんまりメリットはないかなぁ。


仕事を入れ替わっても、
あんまり意味ないし、
せいぜい、妻や彼女を取り換えるくらいかなぁ。


実際、そういった場面があるんだけど、
気の強いアダムの彼女は、
変だと気付いて、
怒るんだな。


ただ、その後の行動が解せん。
彼女は、偽物と分かった男の車に送られて帰る。
私だったら、そんな男の車には乗らず、
タクシーで帰るなぁ。
だって、気持ち悪いもの。
本来、そんな部分を気にする映画じゃないけど（笑）。


もう一度観て、
細かい部分を確認したくなる。


評価　★★★☆☆