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「リセット」 [映画]

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〔2010年/アメリカ〕


ミシガン州デトロイトの劇場で、
映画を楽しむ人々。
すると突然、電気が切れる。
映写技師のジョン・レグイザモはロビーに出て呆然とする。
床に服が散らばり、
人間だけが忽然と姿を消していたのだ。


とあるマンション。
目覚めたテレビレポーターのヘイデン・クリステンセンは、
停電している事に気付く。
出勤の支度をして外に出ると、
路上にはやはり服だけが残され、
人間は1人もいない。


3日後。
レグイザモとクリステンセンは、
自家発電をしているバーに辿り着く。
そこには11歳の少年・ジェイコブ・ラティモアがおり、
外の様子を見に行っている母を待っていると言う。


また、病院に勤める女性・タンディ・ニュートンも
やって来る。
幼い我が子がいなくなった悲しみで、
彼女はヒステリックになっている。


なぜ、彼ら4人を残して人々は全員消えてしまったのか。
原因は?
そして4人は助かる道があるのか・・・。





地球上から自分以外の人がいなくなる話は、
結構あるけれど、
それって、人の心の根底にある恐怖なのかしら、と、
ふと思う。
普段、「一人の方が気楽でいいや」と思っている人がいたとしても、
この映画の状況での一人とは、わけが違う。
本当に本当の一人ぼっち。


で、大抵の映画は、
生き残った仲間を見つけて、
共に行動するわけだけど、
この映画もそれは同じ。


ただ、戦うべき敵がいない。
ゾンビとかモンスターとか宇宙人とか、
そういった実態のある物が敵ではないらしい。


彼らに襲いかかるのは、「影」。
その影が自分に触れると、
服や靴を残して、肉体だけがフワッと消えてしまう。
だから、戦いようがない。


その影がどこから来たのか、
影自身の意志なのか、
誰かから遣わされたのか、
それも分からない。
一つ分かるのは、
影が光を嫌うという事だけ。


起承転結の「結」がハッキリしなくて、
評価も大分低いけど、
私はそれほど嫌いじゃないな。
タイトルの意味がラストでなんとなく分かる。
「アダムとイブ」、
もしくは、
「ノアの方舟」を
彷彿とさせる感じ。


ヘイデン・クリステンセンが登場した時、
「鈍臭いやっちゃなぁ」と思ったわ(笑)。


彼は新聞を読みながらマンションから出てくるんだけど、
街の異変に全く気付かないのがあまりに変で。
だって分かるでしょ。
目で見なくたって、
街が無音なのよ。
車が道路のあちこちで事故を起こしているのを見ても分かるように、
おそらく普段、相当うるさい通りだと思うんだけど。
演出とは分かってるけど、
あれはわざとらしすぎだなぁ(笑)。


評価 ★★★☆☆

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