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「口笛を吹く渡り鳥」 [映画]

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〔1958年/日本〕


医者の卜斎(笠智衆)と、彼の娘・おせつ(若尾文子)は、
診療の帰り道、渡世人の伊太郎(長谷川一夫)と出会う。


伊太郎のようなヤクザ者を卜斎は嫌ったが、
おせつはまんざらでもない様子。


籠屋から理不尽な請求をされ、
困っている娘・おみよ(中村玉緒)を助けたり、
乱暴な武士を川に落としたりと、
伊太郎はカッコのいい所を見せるが、
卜斎は彼を相手にしない。


その夜、旅館・つたやに泊まった伊太郎は、
おみよが身売りされた事を知り、
彼女を助けるが、
鉄砲で肩を撃たれてしまう。


卜斎の診療所に倒れ込んだ伊太郎を匿い、
看病したおせつは、
伊太郎の男っぷりに本気で惚れてしまうが、
彼女には許嫁がいた。
卜斎は、おせつの気持ちを案じ、
伊太郎に、出て行ってほしいと言った。


その後、つたやの主人と代官所の
結託した悪行三昧を咎めた卜斎は
牢に入れられてしまい・・・





若尾文子さん目的で観たのだけれど、
若尾さんのお父さん役を、
笠智衆さんが演じている事に驚いた。


こんな組み合わせって、
今まで観た事あったかしら?と、
とても珍しい気がしたけど、
私の脳味噌だから、
観た事あるのに忘れちゃってるだけなのかもしれないけど(笑)。


この笠さんがいいんだなぁ。
立派なお医者さんで、
人間としても高潔で、
一本筋が通っている。


弱い者にはとても優しいけど、
ヤクザ同士の喧嘩なんかは、
横で起こっていても、
気にもかけず、さっさと通り過ぎる。
野次馬根性丸出しの私には、
絶対できない事なので、
こういった人を見ると、心底感心してしまう。


長谷川一夫さんは、
キメキメすぎ(笑)。
登場する時、いつも口笛って、
イマドキなら、絶対ない設定(笑)。


この長谷川さん、
若尾さんと菜の花畑で、
かくれんぼするシーンがある。
2人は25歳差よ(笑)。
50歳の長谷川さんがはしゃぐってのが、
ちょっと可笑しかった。


評価 ★★★☆☆

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