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「幸せへのキセキ」 [映画]

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〔2012年/アメリカ〕


コラムニスト・マット・デイモンは、
半年前に妻を亡くした悲しみから立ち直れていなかった。


それは14歳の息子・コリン・フォードも同様で、
母を失った悲しみから生活は荒れ、
盗みを働き、おどろおどろしい絵を描き、
ついには学校を退学になってしまう。


このままでは駄目になってしまう。
そう考えたデイモンは、
郊外に引っ越す事を考え、家探しをするが、
なかなか気に入った物件が見つからない。


やっと巡り会った、理想の家。
しかし、その家に住むには条件があると、
不動産業者から告げられる。
なんと、家の裏にある、動物園ごと買い取らなくては駄目だと言うのだ。


7歳の娘・マギー・エリザベス・ジョーンズは大喜び。
しかし、閉園中の動物園を再開させるのは、
素人には並大抵の事ではなく、
そこからデイモンの奮闘が始まる・・・。





素人が動物園を再建させるという、
思いも付かないストーリーだが、
実話だという事だ。


夢のある話だけれど、
まず、「私ならしない(できない)」という思いがあるからか、
そこまで感情移入できなかった。


この映画の中で、
一番最初に考えてやらねばならないのは、
14歳の長男の事だと私は思う。
彼の心は今、荒れている。
最愛の母を亡くして、自分を見失っている。
そして、息子は、
父が勝手に決めた動物園購入に、
めっちゃ嫌悪を示している。


その時点で私なら止めるかな。
それは子供に迎合するのとは違う。
特に動物園を買わなくても、
他にも出来る事は沢山あると思うし、
万が一、息子がもっと荒れてしまっても、
動物を扱う以上、
もう後戻りは出来ないからだ。


まぁ、そう言ってしまっては身も蓋もないか(笑)。
事実、長男は立ち直るわけだし。


もちろん悪い映画ではない。
最初はマット・デイモンを馬鹿にしていた、
動物園の職員たちも、
奮闘するデイモンを見直すようになる。


動物たち、特に、私の好きな肉食系の動物が、
メインで扱われているのが嬉しい。


学校に行かず、
動物園で働く少女の役を、
エル・ファニングが演じているのだけれど、
やっぱり、彼女の美しさは特別のものがある。
なんて綺麗な子なんだろう。
この先、この子は、
どんな大人になるのか。
楽しみなような、怖いような。


評価 ★★★☆☆

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