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「フランケンシュタイン」 [映画]

frankenstein1910.png
〔1910年/アメリカ〕


学生であるフランケンシュタインは、
「人間を創造する」という野望に取り付かれ、
それを成功させる。


しかし、薬品の中から現れた人間は、
彼の想像とは違い、
醜悪なモンスターだった。
それは、創造主のフランケンシュタインをして、
気を失わせてしまうほどに。


また、モンスター自身も、
鏡に映った自分の醜い容貌に絶望する。


フランケンシュタインの結婚式の当日、
モンスターは姿を現し、
花嫁は悲鳴を上げるが・・・。





先日、2本続けて「フランケンシュタイン」関連の映画を観たが、
これは更に古い、
102年も前の映画。


プロデューサーにエジソンの名前が記されている文献もあるそうだが、
それは名前を借りただけらしい。


たった12分の映像だし、
古くて観づらいのだが、
100年以上も前から、
このようなストーリー性のある映画が作られていたのだと考えると、
映像に関しては、
やはり西洋の方が進んでいると思わざるを得ない。


モンスターの容貌のイメージは、
先日観た、1931年版の、
ボリス・カーロフの特殊メイクが、
一般に定着してしまったようだが、
こちらを観ると、まるで違う。


考えてみると、
元々が小説なのだから、
人それぞれが思い描くモンスターがあっていいはずなのに、
映像の影響って大きい。


人間が勝手に作り出したモンスターの悲しみは、
この短い映像でも、
ちゃんと描かれている。
神様の領域に踏み込んではいけないというのは、
原作が書かれた200年以上も前から、
人々は知っていたのだろうと思う。


評価 ★★★★☆


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