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「何かいいことないか子猫チャン 」 [映画]

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〔1965年/アメリカ・フランス〕


精神科医・ピーター・セラーズの所に、
雑誌編集者・ピーター・オトゥールがやって来る。


オトゥールの相談というのが、
「僕は光線の加減でいい男に見えるらしく、
 モテてモテて仕方ないんです」というもの。


オトゥールには美しい恋人・ロミー・シュナイダーがいるが、
浮気を繰り返し、
シュナイダーは気が気ではない日々。


しかし相談を受けたセラーズも実は相当の浮気者。
嫉妬深い妻は毎日ヒステリックに彼を責めるが、
懲りる様子もない。


また、シュナイダーに惚れているストリップ小屋の衣装係・ウディ・アレンが加わり、
大騒動に・・・。





ピーター・オトゥールといえば、「アラビアのロレンス」の印象が強いが、
この映画の彼は軽妙な演技で笑わせる。
実は彼って、シリアスだけでなくコミカルなものまでこなす、
上手い俳優さん。


これを観ると、プレイボーイの心理が本当によく分かる。
自分で自分をモテるというけれど、
実は本人がとってもマメで、抜かりない。
そして優柔不断な事も、とても重要。
なにしろ、近づいてくる女を拒みきれない。


オトゥールは、そんな男の役がぴったりハマっていた。
ハンサムで物腰が柔らかくて、素敵。
あれじゃ、ロミー・シュナイダーが心配するのも無理ないわ(笑)。


ラストは登場人物全員が、
小さなホテルに偶然集まって、
ドタバタドタバタ、入り乱れて大騒ぎ。
警察まで入ってきて、
みんな、ある乗り物に乗って逃げるんだけど、
その馬鹿馬鹿しさに笑った。


評価 ★★★☆☆

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