SSブログ

「ビーグル犬 シャイロ」 [映画]

beaglekenshiloh.jpg
〔1996年/アメリカ〕


少年マーティは、ある日、利口なビーグル犬と出会う。
マーティの家は裕福とは言えない現状。
「お前を飼うことは出来ない」と話し掛けるが、
犬は家まで付いてくる。


犬を見たお父さんは、
これは町外れに住むジャドの飼い犬だと言い、
返しに行く。
しかしジャドは、マーティの目の前で犬を蹴り上げる。
彼は、猟犬として役に立たない上に逃げ出した犬への躾だと、
平然として言うのだった。


犬がまたマーティの家に逃げてくる。
犬に“シャイロ”と名付けたマーティは、
なんとか自分の家で育てられないものかとお父さんに相談するが、
お父さんは、「法律的にも、犬はジャドのものだ」と、
厳しく言い放つ。


シャイロが何度目かに逃げ出してきた時、
マーティは思い余って裏山の小屋にシャイロを隠し、
両親に内緒で世話をする事にする。


しかし、シャイロは野良犬に襲われ大怪我を負い、
それがジャドに知られる事になってしまう・・・。





シャイロが、まるで台本を読んでいるんじゃないかと思えるくらい利口で、
場面場面で期待通りの動きをするのが凄いし、
本当に可愛い。


お父さんは、マーティがどんなに頼んでも、
厳しい姿勢を崩さず、ブレがない。
私にはそれが、とても気持ちのいいものに感じられた。
マーティもお父さんを恨む様子もなく、
「分かってはいるけれど・・・」といった感じ。


これは大人の事情だけれど、
ジャドは、どう見ても関わり合いになりたくない人物だ。
町の人からも嫌われている。
けれど、お父さんはそれを理由にはしない。
あくまでも正攻法でマーティを説得する。


ジャドはジャドで、
虐待されていた子供時代を話す。
ハッキリは言わないけれど、
自分の名前を書く事も難しいように見受けられた。
彼には彼の事情があるのだろう。


マーティは獣医さんから助言を受け、
何とかジャドからシャイロを買い取ろうと、
彼なりの努力をする。
動物物だけど、少年の成長物とも言える。


評価 ★★★☆☆

nice!(15)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画