「イエロー・ハンカチーフ」 [映画]
〔2008年/アメリカ〕
6年の刑期を終え、出所してきたウィリアム・ハートは、
成り行きで、
少し変わった少年、エディ・レッドメインの運転する車で、
妻の家に向かう事になった。
また、その車に、
これまた成り行きで、孤独な少女・クリステン・スチュワートも
同乗する事になる。
見ず知らずの3人の旅がここから始まる。
ハートは、出所後、すぐに妻・マリア・ベロに手紙をしたため、投函する。
そこには、
“もし今でも自分も待っていてくれるのなら、
家の外に黄色いハンカチを吊るしておいてほしい”
と書かれていた。
他の車とのちょっとしたトラブルから、
3人はパトカーに止められてしまい、
そのまま署に連行される。
そこでハートが前科者だと知ったレッドメインとスチュワートに、
彼は、自分が前科3犯である事や、
妻との出会いや、
今回服役した理由について、
語りだす・・・。
山田洋次監督の、「幸福の黄色いハンカチ」を、
アメリカでリメイクした作品。
「幸せの~」も、めちゃくちゃ感動、というわけではなかったが、
それでも、ラスト、高倉健が妻の家に近付くにつれ、
かなりドキドキしたものだ。
でも、この映画にそこまでの緊張感はない。
それはラストを知っているからとか、
そういう理由ではなさそうだ。
まずウィリアム・ハートとマリア・ベロが、
私にはとても変に思えた。
出会ったばかりの頃、
ハートはベロの船の修理をし、
ベロはお礼として、プレゼントを渡す。
そして彼にキスをするのだけれど、
それが、お礼とは思えないほど濃厚なもので、
当然、ハートはそれ以上の関係に進もうとする。
すると、ベロが怒り出すのだよ、
「私はそんな女じゃない」って。
あんた、自分からあんな事しておいて、
それはないよー(笑)、と、
女の私でも言いたくなる場面。
紆余曲折の後、2人は結婚し、ベロは妊娠。
けれど、流産してしまい、
かかった病院で、
彼女に中絶の過去があったと知り、
今度はハートが怒り出す。
どう見たって過去のある中年女と結婚した事は、
ハートが一番よく分かってるはずじゃん。
そんなにショックを受ける事か。
前科2犯の自分が、
まさか、生娘と一緒になれるとは思ってないよね(笑)。
あーあ、文句ばかり(笑)。
でも、クリステン・スチュワートが可愛いからいいわ。
彼女は、自分がいなくなっても、
誰も留守電にメッセージをくれない事を嘆いている。
若いゆえの悩みって所でしょうか。
評価 ★★★☆☆