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「忍者秘帖 梟の城」 [映画]

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〔1963年/日本〕


天正9年。
織田信長により、
壊滅させられた、伊賀の忍者。


忍者の一人、葛篭重蔵(大友柳太郎)は、
両親を殺され、妹も自害し、
自分だけが生き残ってしまう。
彼は師匠の下柘植次郎左衛門(原建策)、風間五平(大木実)らと、
何とか逃げ延びる。


信長への復讐を決心していた重蔵だが、
天下は豊臣秀吉へ移行し、
目的のなくなった彼は、読経の日々。


そんな重蔵に下柘植は、
秀吉暗殺こそが、
伊賀の復興に繋がると口説く・・・。





最近の派手な映画を見慣れてしまった目には、
忍者が城に忍び込む場面の、
あまりの原始的な方法に笑ってしまう。
もちろん、それが現実なんだろうけど、
忍者というより、忍者ごっこをしているみたいで、
可愛くさえある(笑)。


お城の中も、
とても煌びやかとは言えず、
なんだか薄汚れた感じさえする。
でも、もしかしたら、
実際はこんなものだったのかもと、そんな風にも思える。


秀吉の寝室にたどり着き、
初めて秀吉の顔をまじまじと見た葛篭重蔵は、
秀吉が想像外に老いぼれていた事に驚くのだが、
それって悲しいねぇ(笑)。
天下を取るような剛の者でも、
老いには勝てないという事か。


評価 ★★★☆☆

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