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「トゥームレイダー ファースト・ミッション」 [映画]

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〔2017年/アメリカ〕


ロンドンの女子大生・ララ・クロフト(アリシア・ヴィキャンデル)は、
慎ましく暮らしてはいるが、
実は、父親は大企業の社長というお嬢様。


その父は、
ララが子供の頃、
行方不明となっており、
書類にサインさえすれば、
遺産を引き継げるのだが、
それは父の死を認める事になり、
ララは拒否し続けている。


そんなある日、
ララは父の隠し部屋から、
彼女に宛てたビデオメッセージを発見する。


そこには、
「日本の初代女王・卑弥呼の墓に、
人類を滅ぼすほどの邪悪な力がある。
それが秘密組織に渡る前に封印せよ」
とのミッションが残されていた。


かくしてララは、
父が示した日本の島に向かうのだが・・・。





いやー、知らなかったわぁ。
あの卑弥呼の墓が、
日本のどこかの孤島にあって、
そこには、
人類を滅ぼすほどの邪悪なパワーが宿っているなんて(笑)。


しかも、その卑弥呼のパワーを我が物にしようと企む白人集団が、
7年間も勝手に島を占拠して、
東洋人らしき人々を、
奴隷のようにこき使って、
肉体労働させてるなんて、
そんな事があったら、
大問題になると思うんだけど(笑)。


まぁ、いい。
これは映画。
ゲームを原作にした映画。
深く考えてはいけない。
それに、どんな形にせよ、
ハリウッド映画で、日本が舞台になるって、
悪い気はしない。


この「トゥームレイダー」、
元々は、2001年と2003年に、
アンジェリーナ・ジョリーがララを演じていて、
女性が主人公の冒険物として、
中々面白い映画だったと記憶しているのだけれど、


今回の主演アリシア・ヴィキャンデルに、
緊張はなかったのだろうかと、
勝手に心配。
今やハリウッドの重鎮、
アンジェリーナ姐さんの役を
まだ若い彼女が演じるなんて、って。


でも、アリシア、悪くなかった。
アンジェリーナ姐さんよりは、
ずっと線が細いけど、
それはそれ、
見応えあるシーンを懸命に演じていた。


特に、川にかかった、
朽ち果てた飛行機に飛び移り、
そこから脱出する場面は、
見せ場の一つ。
CGとは分かっているけど、
ドキドキしちゃって。


その飛行機の下には、
大変な水量の滝があって、
ドードードードーと、
水が落ちている。


えっと・・・たしかそこは日本よね?
南米じゃないよね?(笑)
私は滝が好きで、
時々、
「日本の名瀑百選」みたいな写真集を見ているけれど、
あんな凄い滝は見た事ないなぁ(笑)。


それから、卑弥呼の墓の中ってのが、
そりゃあもう、
大変な装置だらけ。
卑弥呼の時代に、
一体誰がこんな仕掛けを作れたんだと、
小一時間、問い詰めたい(笑)。


イメージとしては、
卑弥呼の墓、というより、
中東の遺跡やピラミッドの内部といった方が近いかも。


途中、ララは、
割とあっけなく、
死んだと思っていた父と再会する。


生きていたのか!父。
まぁ、それはとっても嬉しい事なんだけど、
ただ、残念な事に、この父がちょっと情けないのよ。


「墓暴き隊」のリーダーに自分の研究を盗まれて、
隠れるように島の洞窟で、
まるで原始人のように暮らしている。
ララが来なかったら、
何も成し遂げる事がないまま、
一生をそこで終えていたと思われる。


まぁ、これは、
父と娘の物語でもあるわけだから、
それはそれで、いいんだけど。


何も考えずに楽しめる一作。


評価 ★★★☆☆

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