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「サザエさん」 [映画]

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〔1956年/日本〕


磯野家の長女・サザエさん(江利チエミ)は、
高校を卒業しても、
そのお転婆ぶりに変わりはなく、
いつも弟のカツオと喧嘩ばかりで、
お母さん(清川虹子)は頭が痛い。


サザエさんは、雑誌社に採用され、
早速、作家先生の家に原稿を取りに行くが、
先生を怒らせ、
一日でクビになってしまう。


けれど、
同じビルで働くフグ田マスオ(小泉博)さんの紹介で、
探偵社の仕事が決まり、一安心。


従兄のノリスケ(仲代達矢)の見合い相手から、
ノリスケの素行調査を依頼されたサザエさんは、
実はノリスケには恋人・ミチコ(青山京子)がいる事を知り、
2人を結婚に導く。


サザエさんの心にも、
いつしかフグ田さんへの恋心が芽生え、
クリスマスに彼を自宅に招待するが・・・。





日本人なら誰もが知っている
国民的アニメ「サザエさん」の実写で、
サザエさんを演じているのは、江利チエミさん。


奇しくも、昨日と一昨日、
江利さんの元旦那様の高倉健さんの映画の
感想を書いたばかり。
狙ったわけでは全くなく、
本当に偶然なのだけれど、
これも何かの縁かと思わずにはいられない。


お転婆で、元気いっぱいのサザエさんの役が、
江利さんにピッタリで、
気楽に観ていられる。
磯野家の雰囲気は、
基本は今のアニメと同じだけれど、
アニメのお母さんが、とても控え目なのに対して、
こちらはちょっと存在感が大きいかな(笑)。


そういえば、サザエさんのお父さんの名前が
アニメでは(原作でも?)「波平」なのは
皆様ご存じの事と思うけれど、
この映画の表札には「松太郎」と書かれている。
一時停止して確認したから間違いないと思う。
なぜそうなったのか、理由は分からないけれど。


色々可笑しい場面はあるけど、
私が一番好きなのは、
ノリスケの結婚式に出掛ける前の、家族の騒動。
せっかく紋付き袴に着替えたお父さんなのに、
足袋がなくて、
モーニングに着替えたら、
今度は靴下がないとか、ドタバタドタバタ。


こんなサザエさんだけど、
最後は胸キュンよ。


クリスマスの家族パーティに、
フグ田さんを招待したサザエさんだけど、
彼は時間になってもやって来ない。


がっかりして、一人二階に上がったサザエさんを、
カツオが呼びに来る。
「お姉ちゃん、サンタクロースみたいなお客さんだよ」、と。


うわー☆
まるでユーミンの「恋人がサンタクロース」の歌詞を地で行くような展開。
まさか「サザエさん」で、
こんな展開が待ってるなんて思いもしなかった。
ラストの大団円な感じもいい。


評価 ★★★☆☆

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