「サザエさんの青春」 [映画]
〔1957年/日本〕
サザエさん(江利チエミ)とフグ田マスオさん(小泉博)の
婚約が正式に決まった。
これからは主婦業を勉強するぞと
張り切るサザエさん。
そんな中、ノリスケ(仲代達矢)とミチ子(青山京子)に
男の子が生まれた。
赤ちゃんを預かり、
これで育児の勉強もバッチリ。
けれどフグ田さんに一年の九州転勤が決まってしまう。
淋しいけれど仕方ない。
サザエさんは、デパートでアルバイトを始める。
すると、親切に応対したお客さまが、
お父さんの上司の奥様だと分かり、
息子・鯉一(江原達怡)の嫁にぜひ!と言われてしまう。
断り切れず、
お見合いに出掛けたサザエさんは、
そこで、九州から一時戻ってきていた
フグ田さんに会ってしまい、ピンチ!・・・
シリーズ3作目。
この作品からカラーになる。
登場人物の皆さんが、
段々、役が板についてきた、というか、
こなれてきた、というか、
面白さが増してきている気がする。
特に江利さんと小泉博さんは、
もうすっかりサザエさんとマスオさんで(笑)、
デートの場面も、
自然な恋人同士みたいで、いい感じ。
途中、江利さんが新婚生活を妄想して、
歌い出し、
小泉さんとダンスをする。
江利さんがその道のプロで、
上手いのは分かるけど、
小泉さんはどうだったのだろうと、
勝手に一人、心配してしまう(笑)。
ずいぶんリハーサルを重ねたのかしら、とか。
(余計なお世話だが)
ノリスケの赤ちゃんを預かった磯野家だけど、
その赤ちゃんを、
押し入れの布団に乗せる場面が、
危なっかしくて、見ていられなかった。
赤ちゃんは泣いていて、
今にも落っこちそうで、
気が気じゃなくて。
サザエさんの結婚相手にぜひ!と言われる、
江原達怡さん、
初めて見たのが何の映画かは
記憶にないのだけれど、
その時から、素敵な俳優さんだなと思っていた。
私好みの、ちょっと可愛いタイプ。
(だから何だって話だが(笑))
今回の役もいい。
もし私がサザエさんで、
マスオさんと出会ってなくて、
お付き合いを、とこわれたら、
その場で即決しちゃうな・・・
・・・って、
いい年して、
妄想もいい加減にしろって(笑)。
評価 ★★★☆☆