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「ブラックフット」 [映画]

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〔2014年/カナダ〕


アレックスと恋人・ジェンは、
休暇をカナダの自然公園で過ごす計画で
出掛ける。


最初の夜、
アレックスが薪を集めて戻ってくると、
ジェンが、
一人で山歩きをする見知らぬ男・ブラッドを
夕食に誘ったと言う。
怪しげなブラッドを不審に思うアレックスだが、
彼は夕食をとると去っていく。


翌朝から、
本格的な山歩きが始まり、
森林を進んでゆく2人。
アレックスが、
正規の道を外れ、
樹海の中を歩き始めたが、
ジェンは山に詳しいという彼を信じ、
付いてゆく。


ところが、樹海の奥にあるはずの湖がない。
実はアレックスがここに来たのは、
ハイスクール以来で、
記憶はあやふやだったのだ。


ジェンは怒るが、
どうする事もできない。
そこで一夜を明かした2人だったが、
なんと、テントに大熊が近付いて・・・。





最近、マタギの映画ばかり観ていたら、
コメント欄で、
「クマに出会え」とのご進言をいただき、
しかし、邦画の熊映画で思い付くものは
もう観てしまったので、
今度は海外に行ってみる事にした(笑)。


このジャケットは期待できる。
きっと最初から熊が大暴れするに違いない、と、
DVDのスイッチを入れる手も震えたが(嘘(笑))、
本格的に熊が出てきたのは、
1時間半の映画で、1時間を過ぎてから。


いや、しかし、
熊なんか関係なく、
私はこの映画が大好きだ。


なぜかって、
この映画、男女の心理がめっちゃ上手く描かれているではないか。


まずは、
最初の夕食に、
成り行きから、見知らぬ男を誘ってしまう女。
それを知って不機嫌になる男。


これは男が怒って当たり前だ。
(おそらく)初めての旅行の、初めての夜だと言うのに、
なぜそんなことをする。
物凄く言葉は汚いけど、
「この馬鹿女!」と、
心で罵ってしまったよ。


それから、
知ったような顔をして、
樹海をずんずん進んで行き、
挙句に迷ってしまう男。


ここで女はパニックになり、
男を責めるけど、
これも分かる。
彼女の一言一言が至極もっともだし、
これは命に係わる事ではないか。


これは実話だそうで、
本来、熊に襲われる事がメインのアニマルパニック物ではなく、
樹海で迷った人が、
どうやって助かったを描いた映画なのに、
おそらく、日本の映画会社が勝手に、
熊を大げさにクローズアップしたのだろう。
ジャケット写真のような場面はないし。


もちろん、熊に襲われる場面は怖いし、
人間が喰われる場面も、あるにはあるけど。


評価 ★★★☆☆

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