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「20歳よ、もう一度」 [映画]

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〔2014年/中国〕


70歳のお婆さん・夢君は、
口うるさく、嫁をいびってばかり。
そのせいで、嫁は睡眠薬を
オーバードーズしてしまう。


夢君は、息子と孫たちが、
自分を老人ホームに入れるか否かで、
揉めているのを聞いてしまい、
ショックで街に出る。


すると、1軒の写真館が目に入り、
引き寄せられるように中に入り、
写真を撮ってもらう。
その後、バスに乗った夢君は、
窓ガラスに映った自分を見て驚く。
なんと、自分の顔が20歳になっていたのだ。


憧れのテレサ・テンにちなんで、
孟テレサと名乗った夢君は、
ひょんなことから、
孫が率いるバンドのボーカルを務める事になる。


そして、その歌唱力が、
レコード会社のプロデューサーの目に留まり、
音楽祭への出場が決まるが・・・。





少し前に、このブログで、
「世界中でリメイクされている韓国映画、“怪しい彼女”を
全て観てみたい」と書いた事があったけれど、
これはその1本で、中国版。


日本版
http://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2016-04-29
韓国版
http://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2016-04-30
ベトナム版
http://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2016-08-14


これで、4本目を観たわけだけれど、
正直、この中国版は、
今までで一番つまらなかった。


ストーリーを知っているので、
慣れてしまった、というのもあるのだろうが、
20歳になってからの夢君が、
他の3本に比べて、
なんだか面倒臭い女に見えて仕方がない。


プロデューサーのお家にお泊りした時の行動も
そのお節介な様子に、
「放っておいてー!」と言いたくなった。
あの場面で感動する方もいるのだろうが、
私には合わないのだろう。


ベトナム版のラストで、
ある「雑貨」が大変に上手く扱われていて、
そのせいで、泣いてしまったのだけれど、
この中国版では、その「雑貨」が
まるで生かされていない。
あの「雑貨」を効果的に利用する事が、
感動するかしないかの分かれ道だと思うのだけれど、
なぜ、あんな風にしちゃったんだろう。
「え?私の見間違い?」と思って、
そこだけもう一度、見直しちゃったくらい。


やっぱり映画って面白いな。
同じ物語でも、
ほんの少しエピソードを変えたり、
加えたり、
減らしたり、
小道具の扱い方如何で、
気持ちの入り方がこれほど違ってくるんだもの。


テレサ・テンという人が、
中国でどれくらい人気があったのか、
今まで私はよく知らずにいたのだけれど、
これを見ると、
相当なものだったんだろうな、と察せられる。
日本版、韓国版の、
オードリー・ヘプバーンと同列の扱いだものね。
「つぐない」の中国語バージョンを歌うシーンもある。


4本を観てみた結論。
やっぱり私は、
多部ちゃんの日本版が一番好き♪


評価 ★★★☆☆

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