「高慢と偏見とゾンビ」 [映画]
〔2016年/アメリカ〕
イギリスの田舎町で暮らす、
ベネット家には、
年頃の娘が5人いる。
娘を早いところ嫁にやらなければ、と、
母親・ベネット夫人は躍起になっていたが、
そこへ、大金持ちの青年・ビングリーが
町の別荘にやって来るとの噂が入る。
ベネット夫人は早速、舞踏会で、
娘たちとビングリーを引き合わせる事にする。
ビングリーと、長女のジェーンは、
互いに惹かれ合うが、
ビングリーの友人・ダーシーと、
次女・エリザベスの出会いは最悪。
舞踏会の最中、エリザベスは、
ダーシーが自分たちの悪口を言っているのを聞いてしまったのだ。
エリザベスはダーシーを、
「高慢で嫌な男」と決めつけ、
本当は彼に惹かれている気持ちを、
押し隠すのに必死。
それに、エリザベスも彼女の姉妹も、
恋愛にばかりかまけてはいられない。
外の世界は、
謎のウイルスにより、
ゾンビが大量発生しているのだ・・・。
昨日書いた、「高慢と偏見」の物語にほぼ忠実でありながら、
そこにゾンビが加わった、凄い映画。
原作者、ジェーン・オースティンも
天国で驚いている事だろう(笑)。
本来の「高慢と偏見」は、
女は女らしく、という、
200年前のモラルが生かされていたけれど、
こちらの女は超カッケー!
なにせ、皆様、
お出掛けするときは、
ガーターベルトに、
長いナイフ、というか、剣のようなものを仕込む。
そして、ゾンビに遭遇したら、
ちゃんと戦う。
女だから無理、なんて事は決して言わない。
彼女たちは、
東洋の武術を身に付けている。
その武術、
「金持ちは日本で学び、賢い者は中国で学ぶ」んだと。
すみませんね、って感じ(笑)。
しかも、エリザベスが戦うのは、
ゾンビとだけじゃない。
ダーシーとも大喧嘩。
それはよくある男と女の口喧嘩じゃないのよ、
体を張った、本物の喧嘩よ、
そりゃあ、凄いのよ、
どっちも負けてないのよ(笑)。
こういった映画は、
企画が面白いという事で、
物語のきめ細やかさなどは、
二の次なわけだけど、
その分、作ろうと思えば、
「・・・とゾンビ」として、何でもできるよね。
最近、私が観た映画とだってOKよ。
「サザエさんとゾンビ」
「マタギとゾンビ」
「空手打ちとゾンビ」etc.
どれも一定水準以上の
面白いものが作れそう。
誰か考えてくれないかな。
評価 ★★★☆☆