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「無伴奏」 [映画]

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〔2016年/日本〕


昨日、ブログのお友達のyonta*さんと、
映画、「無伴奏」の舞台挨拶付き試写会に行ってきました。


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※映画ナタリーさんより


ああ、もう、
何から書けばいいのやら。
夢のような時間だったとしか
言いようがありません(笑)。


斎藤工くんと、池松壮亮くんという
2大イケメンを
3列目で見るという至福。
お二人共、カッコよすぎて、
うっとり。


yonta*さんは、以前から、
主人公を演じた成海璃子さんのファンだと
仰られていたので、
私も自然、彼女の事も気になります。


生で見る成海さんは、とっても綺麗。
そして、原作のイメージにピッタリの、
凛としたお嬢さんといった印象で、
映画への期待も高まります。


「無伴奏」は、
小池真理子さんの自叙伝的小説で、
以前に読んだ時、
とても感銘を受けましたので、
斎藤君、池松君で映画化されると知った時は、
驚きと喜びでいっぱいで、
公開を心待ちにしてきました。


既に一部のサイトでは、
この映画のネタバレともいえる、
ある場面の写真が公開されてしまっているのが、
少し残念です。
まぁ、あの写真の衝撃から、
映画の客寄せ効果にはなるのでしょうが。


斎藤さんは、
それらの場面を、
「人って温かいんだなと思いました」という表現で、
話されていました。


それから笑ってしまったのが、
写真撮影の際、
斎藤さんが、
映画のポスターの向きを、自分でこまめに変えていた事。
「スタッフさんか!?」と突っ込みを入れたくなりましたよ(笑)。
そんなところにも気を使えるのが、
ただのイケメンではない、
人間性の表れといった感じです。


それから、最後に。
開場を待つ間、
私たちの前に並んでいた女性二人と意気投合し、
お話が盛り上がったのですが、
様々な事でとても親切にして下さり、
心から感謝の気持ちでいっぱいです。
「人っていいな、ありがたいな」と思える時間でした。
本当にありがとうございました。
このブログを見てくださっているといいのですが。


評価 ★★★☆☆

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「プレイス・イン・ザ・ハート」 [映画]

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〔1984年/アメリカ〕


1930年代のテキサス州。
保安官の夫と、可愛い2人の子供と暮らす
平凡な主婦・エドナ(サリー・フィールド)。
ところが、ある朝突然、夫は帰らぬ人となる。
酔った男が悪気なく撃った銃が腹に当たったのだ。


葬儀が終わると、早速銀行がやって来た。
夫が買った土地や家は、まだまだ借金が残っていると言う。
家事と子供の世話以外、
全てを夫に頼りきりだったエドナは途方に暮れる。


そんな時、見知らぬ黒人・モーゼス(ダニー・グローヴァー)が、
何か仕事はないかと訪ねてきた。
一度は断ったエドナだが、
綿花に詳しいモーゼスの力を借り、
なんとか生きていこうと決意する。


また、銀行が、
「下宿人を置いて、部屋代を取れ」と、
盲目の青年・ウィル(ジョン・マルコヴィッチ)を連れてくる。


エドナと、子供たち、
モーゼスとウィル。
彼らは共に暮らす中で、
絆を深めてゆくが・・・。





「こんな映画、面白いのかな、地味そうだし。
なんでこんなに評判がいいんだろう」
と思いながら観始めたけれど、
これがもう素晴らしくて、
もっとずっとこのお話が続いてほしい、と、
終るのが惜しいような気持ちになった。


やっぱり映画は観ず嫌いしては駄目だ。
どんな作品でも、とりあえず観る。
そして、自分で判断する。
良い作品が放置されたままなんて、本当に勿体無い。


何の取り得もない、
平凡な専業主婦の主人公・エドナが、
夫の死に、泣いてばかりもいられず、
一念発起する過程が素晴らしい。


だからといって、彼女は元々の気質である、
なんだかホワンとした所を失っているわけではない。
突然やり手女になってしまったら、
違和感を覚えるだろうけど、
できないなりに頑張ってます、みたいな所に、
すんごい共感を覚える。


エドナに綿花作りを教えるダニー・グローヴァーもいい。
30年代のアメリカは、
黒人差別が酷く、
彼は人間扱いされない。
それでも彼は、
綿花の種の良し悪しから、
問屋への駆け引きまで、
全てのノウハウをエドナに伝授してゆく。
彼がいなかったら、エドナはどうなっていただろうと思うと、
空恐ろしいような気持ち(笑)。


ちょっと気難しい、盲目の青年という難しい役を演じた
ジョン・マルコヴィッチは、
なんとこの映画がデビュー作なのだという。
凄いなぁ、
世に出てくる人は、
最初から違うのね。


エド・ハリスが、
親友の妻と不倫する役で出ている。
言葉を発しず、
瞳だけで気持ちを表現する。
キャラクター自体はいただけないけれど、
その演技に見入ってしまう。
彼にとっても出世作なのだそうだ。


アメリカが抱える問題、
KKKや竜巻による自然災害などの場面もあり
見応え十分。
サリー・フィールドは、
この映画でアカデミー賞主演女優賞を取っている。


評価 ★★★★★

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「ビッグ・バグズ・パニック」 [映画]

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〔2009年/アメリカ〕


何をやっても中途半端な駄目男・クーパー(クリス・マークエット)は、
働き始めたばかりの職場で、
また失敗を繰り返し、女社長から解雇通告を受ける。


ところが、突然、キーンとした耳を突き抜けるような嫌な音が聞こえ、
人間たちは全員、気を失う。
数日後、目を覚ましたクーパーは、
自分が繭の中にいる事に気付き、
それを破り、出てくる。


すると信じられない事が起こる。
巨大化した虫が
彼を襲ってきたのだ。
なんとか退治した彼は、
繭に包まれていた社長を起こし、
外に出た。


社長は自分の娘・サラが、
会社の前に止まっている車にいる事で
パニックになり、走り出すが、
虫にさらわれてしまう。


クーパー、サラ、
そして他に生き残った者たちで、
食べ物やシェルターのある、
クーパーの実家を目指すのだが・・・。





特に説明の必要もない(笑)、
巨大化した昆虫によるパニック映画。


主人公がヘタレな若者のせいか、
状況ほどには深刻な様子もなく、
どこかまったりとしている。


こういった映画では、
生き残った集団の中に、
威張りくさった男というのが必ずいるもので、
案の定、この映画にも2人いたんだけれど、
そやつらは、早いうちに消えてくれる。
だからスッキリ。
虫だけで面倒なんだから、
面倒臭い人間はいらない。


その代わりというわけではないだろうが、
変な女がいる。
ルックスは、叶姉妹の姉みたいな女で、
この人、なぜかクーパーが気に入ったようで、
この緊急時に、
裸になって彼に迫ったりしている。
よく意味が分からん。
お色気シーンを入れたかったのか?(笑)


なんで昆虫がこんなに巨大化したのかは、
謎のままだし、
ラスト、本当に絶滅したのかもよく分からない。
まぁ、暇な時に観るにはいいんじゃなかろうか。


評価 ★★★☆☆

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「ラスト・リベンジ」 [映画]

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〔2014年/アメリカ〕


CIAの捜査官・ニコラス・ケイジは、
テロリストに拷問されるも、
間一髪の所を、アメリカ軍に救出される。


22年後。
すっかりベテランとなったケイジだが、
年は重ねても気力は十分。
まだまだ現役だと、自分では思っていたのだが、
認知症だと診断されてしまう。


そんな中、
22年前に自分を拷問した、
モハメド・バニール(アレクサンダー・カリム)が
生存しているとの情報が入る。
ケイジ救出の際、死んだとされていたのは、
別の人間だったのだ。


バニールへの憎しみを一度も忘れた事のないケイジは、
彼が生きているという確実な証拠を掴み、
潜伏先のケニアに行く。


認知症の自分に残された時間は少ない。
バニールへの復讐に燃えるケイジは・・・。





先日書いた、ニコラス・ケイジの、
「レフト・ビハインド」と一緒に、
レンタル店で、
これまた準新作扱いなのに借りてしまった1本。


これも、なんとも評価低いのねぇ。
何度も書くけど、
ケイジは、天文学的金額の借金を返すために、
なりふり構っていられないのかなぁという印象。
やっぱり来た仕事は全て受けるって
スタンスなんだわねぇ(笑)。


最初の感想は、
ケイジも認知症になってもおかしくない年齢になったか、という事。
変な感慨がある。


ずっと以前に、
「ドライブ・アングリー 3D」を観た時、
http://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2011-08-16
「ケイジに孫がいるという設定に驚いた」
と書いたけれど、
今回はそれ以上に、時が進んでいるようだ。


認知症という部分以外は、
普通の復讐劇。
敵がアラブ人のテロリストというのが今風だけど。
さらに、ケイジは、
CIAに対して、
「オバマの手下に成り下がった」みたいな事を言う。


それはアメリカが弱くなったと言いたいって事?
面白いなぁ、現役大統領の実名を出して、
自分の国を表現するって。
日本の映画で、そんな事って可能なのかしら。


ケイジの、もっと馬鹿馬鹿しい映画が観たいなぁ。
「ゴーストライダー」みたいな(笑)。


評価 ★★★☆☆

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「ヘイトフル・エイト」 [映画]

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〔2015年/アメリカ〕


一面の雪景色の中を走る、駅馬車。
中には、賞金稼ぎのジョン・ルース(カート・ラッセル)が、
1万ドルの賞金が掛けられた
お尋ね者の女・デイジー(ジェニファー・ジェイソン・リー)を
連れて乗っている。


そこへ、同じく賞金稼ぎの黒人・マーキス・ウォーレン(サミュエル・L・ジャクソン)が
馬車を止め、
自分も乗せてほしいと言う。


さらにまた、
新任保安官だというクリス(ウォルトン・ゴギンズ)も
途中で乗り込んでくる。


吹雪がひどくなり、
一行は、途中にある「ミニーの洋品店」に
立ち寄る事になった。
しかし、店にミニーの姿はなく、
メキシコ人・ボブ(デミアン・ビチル)が店番をしていた。


店には他に、
3人の男がおり、
合計8人の胡散臭い面々は、
一晩を一緒に過ごす事になる・・・。





クエンティン・タランティーノ監督の新作。


舞台は、ほぼ全編、
馬車の中と、
雪に閉ざされた山小屋のような店の中で繰り広げられる
密室劇。


設定はとてもシンプルで、
かかった製作費は
俳優さんへのギャラと血糊が殆どじゃないかと思うくらいなんだけど、
これが、とっても面白い。


北野武氏の映画でも
同じ事を感じるんだけど、
タランティーノも、本当に容赦のない人だ。


まず最初から、
カート・ラッセルの、
ジェニファー・ジェイソン・リーへの暴力が半端ない。
相手が女だからと、手抜きする事はまるでなく、
いつもなら、
女への暴力なんて絶対許せないと思う私でも、
ここまで潔いと、
全然嫌悪感を覚えない。


「ミニーの洋品店」に場面が移ってから、
次々人が死んでゆくのだけれど、
その順番にしても、
そうくるかぁといった感じで、
この人は重要人物だから生き残る、なーんてお約束は
まるで通用しない。


まぁ、詳しくは、
映画を観るのが手っ取り早いです。
血がいっぱい出て、
顔もグチャグチャになるけれど、
すんごく楽しめます。


評価 ★★★★☆

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