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「レフト・ビハインド」 [映画]

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〔2013年/アメリカ〕


パイロットのレイ(ニコラス・ケイジ)は、
今日は自分の誕生日だというのに、
仕事を入れている。
妻が1年ほど前から宗教にハマり、
家に居るのが辛くなっているのだ。


娘のクローイ(キャシー・トムソン)は、
レイの誕生日を祝う為、
大学から帰省した空港で、
偶然レイに会う。
レイはCAと浮気しているように見えて、
ショックを受ける。


クローイは、空港で、
フォトジャーナリストのキャメロンと知り合う。
キャメロンはこれから、
レイが機長を務める飛行機に乗る予定だ。


飛行機は飛び立ち、
順調に進んでいるかに思えたが、
機内で、
幼い子供や、数人の大人たちが、
忽然と姿を消すという事件が起こり、
大パニックになる。


地上でも同じ事が起こり、
世界は大混乱になる。
一体何が起きているのか・・・。





あのぉ・・・・・・・・・
これは何か特定の宗教の
宣伝ビデオなのでしょうか(笑)。


世界中で、人々が忽然と消えるという現象が起こる。
最初は「子供だけ?」と思っていたら、
大人でも消えてる人がいる。


という事は、
消える人には、
何らかの共通する条件があるはずだ、
何だろう・・・
と、観ているからには、一応、一生懸命考えるじゃない?


ところが、まぁ、
結末にビックリ。
こんなオチって・・・。
YAHOO映画で1点のオンパレードな理由が
よーく分かった(笑)。


飛行機のパニック物として、
それなりに面白かったのに、
本当に残念。
これなら、
「宇宙人にさらわれた」方がまだ良かった(笑)。


天文学的金額の借金があるという、主演のニコラス・ケイジが、
仕事を選んでいないとは思っていたけど、
ついにこんなものにまで出るようになったか。
金のためなら、なりふり構わず?(笑)


DVDのレンタル店では、
いつもは絶対、108円の旧作しか借りない私が、
ニコラス・ケイジ主演だからと、
まだ「準新作」扱いだというのに、
270円も出して、思い切って借りたというのに。
162円損した(笑)。


評価 ★★☆☆☆

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「花の慕情」 [映画]

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〔1958年/日本〕


司葉子はその華道の才能から、
新葉流の師匠として弟子を多数取り、人気は高まるばかり。
しかし、控え目な性格のため、
目立つ事は好まない。


義理の母・杉村春子は、
新葉流の跡取りは、司の弟と決めており、
司もそれを承知していた。


ところが、その弟が、
友人と雪山に行き、雪崩に遭って死んでしまう。
杉村は、息子が死んだのは、
山を教えた友人の兄・宝田明のせいだと責め、
宝田の母とも対立してしまう。


司と宝田はいつしか惹かれ合い、
結婚を意識するようになるが、
杉村からも、宝田の母からも、
猛反対されてしまう。


司は病気になった宝田を、
別荘の泊め、看病するが、
そのようなだらしのない女は、
華道の家元に相応しくないとの
怪文書が流され・・・。





華道の家元として生きるか、
結婚するかで逡巡する女の物語。


何も片方だけと拘らず、
両方取ればいいじゃんと思ってしまうけど、
事はそんなに簡単ではないようで、
私のようなガサツな女には理解できない世界らしい(笑)。


まず大きな障害は、
粗筋にも書いた通り、
母親同士のいがみ合い。
杉村春子さんは、息子の死を、
宝田明のせいだと決めてかかって、
司さんと宝田さんが結婚するなんて、
問題外といった感じ。


それから、大きな花屋を経営する、
千秋実の存在がある。
こやつは司さんに惚れていて、
なんとかモノにしたいと考えているのだけれど、
その言い草が憎たらしい。


なにせ、
司さんのお家や別荘は、
元々は自分の父のものだ、
自分と結婚しないなら返せ、だと。
それって脅迫じゃん。
そんな事をして女を手に入れたって、
何が嬉しいんだかさっぱり分からない。


よくは知らないけど、
華道っていうのは、
人の心を清らかにしたり、
穏やかにするものなんじゃないの?
なのに、怪文書が流れたり、
変な噂が広まったり、
本来の目的と逆を行っちゃってる。


司さんが、どの場面でもお着物を着ていて、
和服っていいな、と思う。
私もちょっとしたお出掛けの時に、
和服を着てみたいなぁと思う事がある。
思うだけで実行した事はないんだけど。


評価 ★★★☆☆

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「ザ・ブリザード」 [映画]

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〔2016年/アメリカ〕


1952年。
大西洋を航行中のタンカー・ペンドルトン号が、
超大型のブリザードに襲われ、
真っ二つになってしまう。


沿岸警備隊にペンドルトン号遭難の連絡が入り、
司令官のクラフ(エリック・バナ)は、
一等水兵のバーニー(クリス・パイン)ら3人に、
救出を命じる。


海に出たバーニーたちだが、
激しい暴風雨に羅針盤を失ってしまい、
自分たちのいる位置さえ分からなくなってしまう。


それでもなんとかペンドルトン号を発見、
乗組員の救出に当たる。
バーニーの救命艇は定員12名だが、
生存者は32名。


一方、バーニーの婚約者・ミリアム(ホリデー・グレインジャー)は、
バーニーの身を案じるあまり・・・。





ほぼ全編、
荒れ狂った大海原を往復する、
クリス・パインの物語。


海って、
静かな時は、ゆったりと、
心落ち着く場所だと思うんだけど、
荒れ狂うと本当に怖い。
たぶん殆どがCGだろうけど、
とてもリアルに作られている気がした。


沿岸警備隊の事はよく知らないけど、
それにしても、
救助に行く船が小さすぎやしないかという思いでいっぱい。
他の船は出払っているという設定だけど、
あんな小さな船で出掛けたら、
救助隊を救助する事態になりそうな気が。


それから、触れないわけにいかないのが、
バーニーの恋人のミリアムの事。


この女の子の描かれ方が、
かなり痛い。
実際、こんな子がいたら、
めっちゃウザいわー、と思う。


彼女は、バーニーの恋人とはいえ、
まだ知り合ったばかりで、
それほど深く心を通わせ合ってはいない。


それが、彼が嵐の中、
海へ出て行ったと知ると、
警備隊の事務所に乗り込んでいって、
司令官に食ってかかる。


なんという出過ぎたマネを。
バーニーの同僚も、
「そんな事をする(隊員の)恋人や妻はいない」と
やんわり諭すんだけど、
平気の平左。


大して知りもしない男の仕事場に来て、
わめく女ってどうなのよ、と。
まぁ、こういったパニック物は、
人間を描けないのがお約束だからいいんだけど。


評価 ★★★☆☆

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「母よ、」 [映画]

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〔2015年/イタリア〕


女性映画監督・マルゲリータ(マルゲリータ・ブイ)は、
現在、新作を撮影中。


マルゲリータの現在の気がかりは、
入院している母・アーダ(ジュリアン・ラッツァリーニ)。
兄・ジョバンニと一緒に母の面倒を見てはいるが、
医師によると、
病状は重く、もう長くはないらしい。


そんな中、
映画の主役を演じる、
アメリカ人俳優・バリー(ジョン・タトゥーロ)が到着する。
バリーは、キューブリック監督に映画の出たなどと、
ビッグマウスだが、
イタリア語を解せず、
さらに、NGを連発してばかりで
マルゲリータのストレスは溜まるばかり。


また、思春期に入った娘との関係も、
上手くいっているとは言い難い・・・。





昨日、試写会で観た。


今年、試写会に当たったのは、
「猫なんかよんでもこない。」に次いで2度目。
2010年から2011年にかけて、
やたらと試写会に当たった時期があったけれど、
また運が上昇してきたのか!?
この波に乗って、どんどん応募しなくちゃ(笑)。


しかも、帰り際にパスタをいただきましたよ。
映画をタダで観せてもらった上に、
お土産までいただいて、
本当に申し訳ない。
どうもありがとうございました。


で、この映画。
一口に母と娘と言っても、
100人100様の有り方があって、
このような映画を観ても、
感動する人と、
冷めている人に分かれてしまう気がする。


それから、
「娘の立場だけど、親の立場でもある」、とか、
「子供はいない」、とか、
それによっても、
感想が変わってくるだろうし。


そんな事より、私は、
主人公・マルゲリータが監督をする、
映画の撮影風景がめっちゃ楽しかった。


例えば、
映画で、登場人物が車の運転をするシーンなんか、
こんな風にするんだぁ、と、
勉強になったような気分になったり。


ジョン・タトゥーロが、
イタリア語を分かってるんだか分かっていないんだか、
可笑しな事ばかり言ってて笑える。
母の病気がテーマの映画だけど、
彼の存在がよい中和剤になっている気がする。


評価 ★★★☆☆

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「スティーブ・ジョブズ」 [映画]

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〔2015年/アメリカ〕


1984年。
マッキントッシュの発表会直前だというのに、
スティーブ・ジョブズ(マイケル・ファスベンダー)は怒っていた。
「ハロー」と話すはずのマシンが言葉を発せず、
その事を他の者たちが、
「取るに足らない事」と考えているのに対して、
これこそが重要なんだと言って譲らない。


そんな会場の楽屋に、
元恋人のクリスアンが、
5歳の娘・リサを連れて来ていた。
リサを認知せず、
冷たい態度しか取れないジョブズに、
クリスアンは怒りをぶつける。


1988年。
マッキントッシュからの退社に追い込まれたジョブズは、
新たにネクストの発表会を開く。
ジョブズの相変わらずの傲慢な態度に、
親友で共同創業者の
ウォズニアック(セス・ローゲン)は、
怒りを募らせる。


1998年。
アップルに復帰したジョブズは、
iMacの発表会を開く。
そんな中、ハーバードの学生になったリサは、
リサの幼い頃にジョブズが発した言葉を
責めるのだが・・・。





この映画のタイトルを聞いた時、
「あれ?」と思った。
少し前に、
アシュトン・カッチャー主演で、
全く同じタイトルの映画があったはずだけど、って。


どうやら、これは、
全く同じ邦題の別物らしいと、
少しずつ入って来る情報で理解する。


たった2年しか間を置かずに、
実在した同じ人物で映画を作るって、
一体どういう事なんだろう、
それだけ、スティーブ・ジョブズという人が、
人を惹きつける魅力に溢れた人なんだとしても、
アシュトンの気持ちはどうなのよ、と思ったり。


しかも、マイケル・ファスベンダーは、
この役で
今年のアカデミー賞の主演男優賞に
ノミネートされているじゃないの。
うーん、やっぱりアシュトンが心配になってくる(笑)。


映画の作りは全然違う。


アシュトン版の方は、
スティーブ・ジョブズの人生を、
広く浅く描いていた気がするけど、
こちらは、
彼が行った3回の新作発表会での出来事という
ピンポイントな状況での出来事を
深く掘り下げている。


特に描かれているのが、
娘・リサとの関係。
あまり詳しくは書かないけれど。


マイケル・ファスベンダーのセリフがめっちゃ多い。
観終わって、今思い返してみても、
彼が一人でずっと何かを捲し立てていたような
記憶しかない(笑)。
役者さんも大変ね。


評価 ★★★☆☆

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