「スティーブ・ジョブズ」

〔2015年/アメリカ〕


1984年。
マッキントッシュの発表会直前だというのに、
スティーブ・ジョブズ（マイケル・ファスベンダー）は怒っていた。
「ハロー」と話すはずのマシンが言葉を発せず、
その事を他の者たちが、
「取るに足らない事」と考えているのに対して、
これこそが重要なんだと言って譲らない。


そんな会場の楽屋に、
元恋人のクリスアンが、
5歳の娘・リサを連れて来ていた。
リサを認知せず、
冷たい態度しか取れないジョブズに、
クリスアンは怒りをぶつける。


1988年。
マッキントッシュからの退社に追い込まれたジョブズは、
新たにネクストの発表会を開く。
ジョブズの相変わらずの傲慢な態度に、
親友で共同創業者の
ウォズニアック（セス・ローゲン）は、
怒りを募らせる。


1998年。
アップルに復帰したジョブズは、
iMacの発表会を開く。
そんな中、ハーバードの学生になったリサは、
リサの幼い頃にジョブズが発した言葉を
責めるのだが・・・。





この映画のタイトルを聞いた時、
「あれ？」と思った。
少し前に、
アシュトン・カッチャー主演で、
全く同じタイトルの映画があったはずだけど、って。


どうやら、これは、
全く同じ邦題の別物らしいと、
少しずつ入って来る情報で理解する。


たった2年しか間を置かずに、
実在した同じ人物で映画を作るって、
一体どういう事なんだろう、
それだけ、スティーブ・ジョブズという人が、
人を惹きつける魅力に溢れた人なんだとしても、
アシュトンの気持ちはどうなのよ、と思ったり。


しかも、マイケル・ファスベンダーは、
この役で
今年のアカデミー賞の主演男優賞に
ノミネートされているじゃないの。
うーん、やっぱりアシュトンが心配になってくる(笑)。


映画の作りは全然違う。


アシュトン版の方は、
スティーブ・ジョブズの人生を、
広く浅く描いていた気がするけど、
こちらは、
彼が行った3回の新作発表会での出来事という
ピンポイントな状況での出来事を
深く掘り下げている。


特に描かれているのが、
娘・リサとの関係。
あまり詳しくは書かないけれど。


マイケル・ファスベンダーのセリフがめっちゃ多い。
観終わって、今思い返してみても、
彼が一人でずっと何かを捲し立てていたような
記憶しかない(笑)。
役者さんも大変ね。


評価　★★★☆☆

コメント 12

そうか～。
こんな映画があるんですね。
ぜひ見てみたいです。
by don (2016-03-03 12:28) 

ジョブズはカリスマというか、
まやかしというか (笑)、
よくわからないスレスレのところがあり、
それで人の心を引きつけるんでしょう。
でも同じタイトルの映画って、ちょっとね〜。

NeXTのときのcubeという本体を
中古で買おうとしたことがあります。
ま、あんなもの買わないでよかったと思いますけど、
鑑定団に出すと値がついたりして。(^^;)
by lequiche (2016-03-03 15:03) 

この映画も見たいのですが、先日は「あぶ刑事」見ちゃいました。
ジョブズはタイミング合わず^^;
by kinkin (2016-03-03 18:43) 

Microsoftを向こうに回して、映像や出版業界などをしっかりつかんでいるAppleを引っ張る、大した人物だったようですネ＾＾
by Mitch (2016-03-03 18:52) 

大丈夫。気にしないで。

「宮本武蔵」とか「徳川家康」なんかでも、
同名の映画いっぱいあるから。
・・・って、歴史上の人物にしてしまうには
まだ亡くなってホヤホヤの気がする・・・。

確かに「世界を変えた」「歴史に残る」人では
あるけれど、娘を認知しないとか、
治療可能だった病気を民間療法で治そうとして、
手遅れになったとか、
この辺はちょっとどうよ？と思うわ。

ウチの親戚に宗教の会長がいて、
その嫁さんがガンになったのだけれど、
神様のお力で治す！とはりきって、朝な夕なに
拝み倒して病院に連れて行かなかった。

ほどなく嫁、亡くなる。
で、会長は「教会のために」と、とっとと再婚。
その後、自分がガン発症。

自分は病院で手術して今も健在。・・・エッ？。

世の中間違ってるわ・・・。
by 裏・市長 (2016-03-04 01:42) 

donさん
コメントありがとうございます

はい、現在、劇場公開中です。
ぜひご覧になってみて下さいね。
by 青山実花 (2016-03-04 06:35) 

lequicheさん
コメントありがとうございます

そっか、ジョブズさんって、
スレスレの人なんですね。
正直、私はこの方についてはよく分からなくて＾＾；
アップル社の製品は、
現在持っているiphoneが初めてです。

>NeXTのときのcubeという本体を

lequicheさんは、この頃から、
ジョブズさんに注目していたんですね、凄いです。
（私が知らなすぎるのか？(笑)）
やっぱり買わなくて良かったのではないかと思います。
なぜなら・・・お金がもったいないから＾＾；

by 青山実花 (2016-03-04 06:43) 

kinkinさん
コメントありがとうございます

「ジョブズ」か「あぶ刑事」か。
小難しい事を考えずに、
気楽に楽しむなら、「あぶ刑事」の方がいいですね。
ジョブズはDVDでも楽しめると思います＾＾
by 青山実花 (2016-03-04 06:45) 

Mitchさん
コメントありがとうございます

こんなに短期間に二度も映画化されるのですから、
きっとどこかカリスマ性があったのでしょうね。
そして、特に男性から人気があるように思えます。
by 青山実花 (2016-03-04 06:47) 

裏・市長さん
コメントありがとうございます

そうなんです、亡くなってまだホヤホヤ。
アシュトンで映画が作られた時も、
「え！もう？」と思ったのに、またしても。
宮本武蔵以上の大人物だという事でしょうか＾＾；

>治療可能だった病気を民間療法で治そうとして

やはり天才と奇人は紙一重という事なのでしょうか＾＾；

>拝み倒して病院に連れて行かなかった

ええ！？それって、緩やかな殺・・・いや、なんでもありません。
裏・市長さんのご親戚をそんな風に言ってはいけませんね。

そして、再婚に手術ですか。
本当に世の中、
やったもん勝ちですね。
理由はあとから、なんとでも付けられる。
亡くなった奥様は、
苦しかったでしょうに・・・。

by 青山実花 (2016-03-04 07:05) 

けっこう勘違いされていますが、ジョブズの人間性はかなり疑わしいですよね。
　
よく分からないでジョブズを神格化している方々にとっては、奇妙な物語かもしれませんよね。
by フォレスト (2016-03-04 10:15) 

フォレストさん
コメントありがとうございます

ある会社を立ち上げ、
それが成功すると、
それだけで人間性まで素晴らしい気がしてくるのでしょうね。
娘さんとの本当の関係など、
気になる所ですね。
by 青山実花 (2016-03-08 22:29)