「ヘイトフル・エイト」

〔2015年/アメリカ〕


一面の雪景色の中を走る、駅馬車。
中には、賞金稼ぎのジョン・ルース（カート・ラッセル）が、
1万ドルの賞金が掛けられた
お尋ね者の女・デイジー（ジェニファー・ジェイソン・リー）を
連れて乗っている。


そこへ、同じく賞金稼ぎの黒人・マーキス・ウォーレン（サミュエル・L・ジャクソン）が
馬車を止め、
自分も乗せてほしいと言う。


さらにまた、
新任保安官だというクリス（ウォルトン・ゴギンズ）も
途中で乗り込んでくる。


吹雪がひどくなり、
一行は、途中にある「ミニーの洋品店」に
立ち寄る事になった。
しかし、店にミニーの姿はなく、
メキシコ人・ボブ（デミアン・ビチル）が店番をしていた。


店には他に、
3人の男がおり、
合計8人の胡散臭い面々は、
一晩を一緒に過ごす事になる・・・。





クエンティン・タランティーノ監督の新作。


舞台は、ほぼ全編、
馬車の中と、
雪に閉ざされた山小屋のような店の中で繰り広げられる
密室劇。


設定はとてもシンプルで、
かかった製作費は
俳優さんへのギャラと血糊が殆どじゃないかと思うくらいなんだけど、
これが、とっても面白い。


北野武氏の映画でも
同じ事を感じるんだけど、
タランティーノも、本当に容赦のない人だ。


まず最初から、
カート・ラッセルの、
ジェニファー・ジェイソン・リーへの暴力が半端ない。
相手が女だからと、手抜きする事はまるでなく、
いつもなら、
女への暴力なんて絶対許せないと思う私でも、
ここまで潔いと、
全然嫌悪感を覚えない。


「ミニーの洋品店」に場面が移ってから、
次々人が死んでゆくのだけれど、
その順番にしても、
そうくるかぁといった感じで、
この人は重要人物だから生き残る、なーんてお約束は
まるで通用しない。


まぁ、詳しくは、
映画を観るのが手っ取り早いです。
血がいっぱい出て、
顔もグチャグチャになるけれど、
すんごく楽しめます。


評価　★★★★☆

コメント 4

『賞金稼ぎ』って外国っぽいですよね。
日本にはないものねぇ。
血が一杯出るのは苦手です・・・・・
お肉が食い辛くなりますもの＾＾；
by Rchoose19 (2016-03-10 12:38) 

いいぞタランティーノ！もっとやれ！。

ウソつき8人！これ絶対おもしろそう。
この設定がすでに好き。
ウソつきが8人も集まってくるんやで！。
ワイルドセブンも真っ青やで！。

構想10年、製作費100万ドルかけなくても、
おもしろいものはオモシロイからなぁ。

制作費の大半が血糊か・・・。
真っ赤っかな映画やわ・・・。

日本で一番スプラッターな映画ってなんだろう？。
やっぱり、若山富三郎さんの「子連れ狼」かな？。
あれは斬られた首も手足も空中を飛び交うからね。

確定申告、ついに終了！提出完了！。
大和高田市民は追い詰められないとやらない人種
ばかりなので、税務署前は大渋滞！。
中に入ると60人待ち！。

会場で紙袋から領収書の束をおもむろに取り出し、
電卓叩く作業をはじめる人を発見！勇者すぎる・・・。

今年も安定の大赤字！。
映画館で1.800円払う余裕もありません！。
最後に観に行ったのはファインディング・ニモです。

観るまでは「ファイティング」ニモだと思いこんでて、
ボクサーか何かのアクション映画だと思っていたのは
内緒です・・・。
by 裏・市長 (2016-03-11 01:42) 

Rchoose19さん
コメントありがとうございます

日本の時代劇で、「仇討」というのはありますが、
賞金稼ぎってないですね。
そう考えると、
西部劇の「賞金」って、どこから出ているお金なんですかね＾＾；

by 青山実花 (2016-03-12 09:20) 

裏・市長さん
コメントありがとうございます

密室に曲者が8人も集まるって時点で、
すでにワクワクしますよね。
お金なんかかけなくても、
面白い映画は作れますね。
さすがタランティーノです。

「子連れ狼」ってそんなに凄いんですか。
私は1本も観ていないので残念です。
これから手を付けていこうと思いますが、
本当に世の中、面白そうな映画が多すぎて、
一体何歳まで生きればいいのかと思ってしまいます＾＾


確定申告の報告ブログ、読ませていただきました。
確定申告、私は一度もした事がないのですが、
やはり大変なんですよね。
なんだかのんきな事を言ってごめんなさい。
その辺りの事はまるで分かっていなくて・・・。

「ファイティング・ニモ」いいですね♪
お魚が喧嘩する映画。
ディズニーの次回作として、
作ってもらいたいものです＾＾；

by 青山実花 (2016-03-12 09:40)