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「ドッジボール」 [映画]

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〔2004年/アメリカ〕


スポーツ・ジム“アベレージ・ジョー”を経営するヴィンス・ヴォーン。
会員数人のこのジムは、
借金まみれの、破産寸前。
しかし皆、このジムを心の拠り所にしている、
気のいい奴らばかり。


“アベレージ・ジョー”の向かいにあるジム“グロボ”。
広くて綺麗な建物に、最新のマシンを揃え、
会員多数。
経営者はベン・スティラー。
性格の悪い、最悪な嫌味男。


ヴォーンのジムは、期日までに5万ドル支払わないと、
スティラーのジムに買収され、
駐車場になるとの通告を受ける。


5万ドルなどあるわけない。
すると、会員の一人が、
ラスベガスで開催される、「国際ドッジボール大会」に
出場しようと提案する。
優勝賞金は5万ドル。
その日から、ルールの勉強が始まる。


それを知ったスティラーは、
ヴォーンのチームを阻止すべく、
最強のメンバーを揃えてくる。
“アベレージ・ジョー”は、どうなるのか・・・。





粗筋を書くまでもなく、
流れが想像できるであろう映画だが、
だからこそ、お気楽に楽しめる。


ジャケット写真でも分かるように、
ベン・スティラーが揃えたメンバーが、
肉体美誇る、強面の面子なのに対して、
ヴィンス・ヴォーンのチームは、
ナヨナヨした、「大丈夫?」と言いたくなるようなメンバーばかり。
その極端な対比が可笑しい。


めっちゃ意外だったのがベン・スティラー。
彼が出演している事は知っていたけれど、
最初、気付かなくて探しちゃった(笑)。
彼の映画を全部観たわけではないけれど、
「ナイトミュージアム」とか「ミート・ザ・ペアレンツ」とか、
「メリーに首ったけ」なんかの役柄から、
気が弱くて、人の良さそうなイメージしかなかったから。
この映画でいえば、
“アベレージ・ジョー”のメンバーのイメージじゃない?(笑)


ドッジボールとはいえ、
私が小学校の頃にしたのとは、
ルールがちょっと違ってて、
ボールを5個使う。
だから、試合はあっと言う間に終わってしまう。
あんなにボールがあったら、怖いよ(笑)。


日本人チームも出場していた(笑)。
チーム名は“カミカゼ”。
試合前のロッカールームで、
全員で、「気合いだ!気合いだ!気合いだ!」と連呼しておった(笑)。
日本のイメージは、何百年経ってもきっとそのままね。


評価 ★★★☆☆

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◆トラウマ映画館◆ [本]


トラウマ映画館

トラウマ映画館

  • 作者: 町山 智浩
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2011/03/25
  • メディア: 単行本


ああ、読みたい。
でも、やっぱり読まない方がいいかなと、
図書館で借用して、手元にあるにも関わらず、
目次だけしか見ていない。


めっちゃ興味深そうな、
私の好きそうな映画ばかり25本が載せられている、
この本。
ほとんどが、ビデオ化も、DVD化もされていないそうで、
観るのは困難なようだ。


でも、先の事は分からない。
もしかしたら、いつか、どこかで、
鑑賞の機会に恵まれるかもしれないし、
DVD化されるかもしれない。
その時の為に、オチは知りたくない、
それが本書を読みたくても、読めない理由。


それに、この本に紹介された映画を
DVD化しようという動きがあるようで、
今月11日に何本か発売されたようだ。
この先も、何があるか分からない。


25本中、1本だけ観ている作品がある。
このブログにも感想を書いた、
「悪い種子(たね)」。
そのページだけ読んだけれど、
面白かった。
こんな感じで他の映画も紹介されているのかと思うと、
ますます、読みたい気持ちと読みたくない気持ちが葛藤してしまう(笑)。


とりあえず、
DVD化された作品を数本観てみよう。
話はそれからだ(笑)。

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「ダーク・シャドウ」 [映画]

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〔2012年/アメリカ〕


1750年代。
金持ちのコリンズ家は、
イギリス・リバプールから、アメリカで新たな生活を始める為、
出航する。
一人息子・バーナバス(ジョニー・デップ)の父は、
「家族だけが唯一の財産」というのが口癖。


しかし、バーナバスは、家政婦のアンジェリーク(エヴァ・グリーン)に手を出し、
彼女を捨てる。
実は魔女だったアンジェリークは、
バーナバスの恋人を自殺させ、
バーナバスをヴァンパイアに変えたあげく、
棺おけに閉じ込め、土中に埋めてしまう。


1972年。
道路工事の為、地面を掘っていた作業員たちが、
埋もれていた棺を発見する。
蓋を開けた所、バーナバスが飛び出し、
一暴れした後、コリンズ家へ急ぐ。


200年が経ったコリンズ家は落ちぶれ、
街の人たちからも嫌われていた。
コリンズ家の一員であるとの自覚から、
バーナバスは、一族の復興に尽力する事を誓う。
父の、「家族だけが唯一の財産」との言葉を胸に・・・。





よくは知らないけれど、
1960年代にヒットしたテレビシリーズの映画化だそうだ。
日本でも放映されていたのだろうか。


ジョニー・デップがヴァンパイアにされる話と聞いていたが、
使用人に手を出して、そのせいで、とは知らなんだ。
それじゃ、デップの自業自得じゃん(笑)。


1700年代から、
彼が棺から蘇ったあたりまでは悪くない。
コメディという印象が強かったので、
血はあまり流れないのかと思っていたら、
その場で作業員全員を殺していた。
やっぱりやるなら、徹底してやってもらいたいものね(笑)。


コリンズ家のおうちが、
小さ目なお城風で可愛い。
ちょっと住んでみたいと思ったけれど、
あれを日本で建てたら、
変な成金だと思われるだけなんだろうな。
やっぱり家の形は、
その国の風土・雰囲気に合ったものが一番無難ね。
どうでもいいけど(笑)。


あとは、もう、ティム・バートンワールド。
私が書く事は何もないです(笑)。


評価 ★★★☆☆

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「悪名」 [映画]

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〔1961年/日本〕


大阪・八尾の農家の息子・朝吉(勝新太郎)は、
無類の暴れん坊。
しかし、喧嘩は強いが、他人には迷惑をかけない、
男気のある人間だ。


ある盆踊りの夜、朝吉は人妻のお千代(中田康子)に誘惑され、
駆け落ちするが、
お千代が他の男と戯れているのを見て、
なにやら馬鹿馬鹿しくなり、帰ってくる。


幼馴染たちと遊郭に繰り出した朝吉は、
遊女・琴糸(水谷良重)と互いに惹かれあう。
帰り道、仲間の一人がモートルの貞(田宮二郎)と揉め事を起こし、
朝吉は貞を叩きのめす。


その様子を見ていた、貞の親分・吉岡(山茶花究)は、
朝吉を用心棒として雇う。
また貞も、朝吉の男気に惚れ込み、
弟分にしてほしいと願い出る。


その後、色々あり、
朝吉と貞は、吉岡と縁切りをして出てゆく。
朝吉は、芸者・お絹(中村玉緒)に惚れられ、
夫婦約束をするが、
琴糸が因島に売られてしまった事をしり、
お絹の承諾を得て、貞と因島に出向き・・・。





シリーズ第1作。


15作も作られたという人気シリーズらしい。
勝新太郎が男気溢れるキャラを演じていて、
観ていてスッキリする。
しかし、彼はヤクザとも違う。
「ヤクザは嫌いだ」とハッキリ言う。
では、何なのだろう?(笑)
その辺の違いが、私にはよく分からない(笑)。


しかも、彼は女にめっちゃモテる(笑)。
この1作の中だけでも、
3人の女に惚れられている。
別にデレデレしたり、
彼の方からちょっかい出しているわけでもないのに、
女の方から寄ってくる。


特に中村玉緒演じるお絹は、
芸者ながら、男を知らないという設定で、
結婚する男にしか操を捧げないと決めていたらしい。
朝吉との初めての夜、
「お絹を生涯の妻とする事を誓います」みたいな、
証文を書かせる。


そんな事を男にさせては、
女のキャラによっては、相手をドン引きさせてしまいそうだが、
中村玉緒が、おきゃんでとても可愛いので、
全くOKな感じ。
調べると、この時、勝と中村は婚約中だったそうだ。
なにやら私生活とシンクロしている(笑)。


田宮二郎が角刈りで驚いた(笑)。
シリアスな時も、コミカルな時も、
髪型だけは七三のイメージがあったから。
彼が朝吉を慕って、
どこまでもついていく様子が可愛い。
「兵隊やくざ」を先に観てしまっていたので、
勝新太郎は“弟分”という印象が、
私の中で出来上がってしまっていたが、
こちらは反対だ。


まだ1作目なので、序章という感じ。
この先の二人の活躍が楽しみだ。


評価 ★★★☆☆

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「殺人魚フライングキラー」 [映画]

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〔1981年/アメリカ〕


カリブ海の高級リゾート地。
海洋学者・トリシア・オニールは、
夫と別居し、
ダイビングのインストラクターをしながら、
一人息子を育てる女性。


その日も、観光客を連れ、
海軍の沈没船見学に潜った彼女だったが、
客の一人が謎の魚に襲われ、死亡する。


ショックを受けたオニールは、
死因を解明したいと、
知り合いのスティーヴ・マラチャックと一緒に、
遺体安置所に忍び込む。
遺体は無残に食いちぎられており、
写真を撮るが、看護婦に見つかり追い帰される。
ところが、遺体から飛び出した魚が看護婦に襲い掛かり、
看護婦も死ぬ。


海に何か怖ろしい魚がいると、
オニールはホテルの経営者に訴えるが、
収入が激減すると言われ、
取り合ってもらえない。


その夜は、
年に一度、魚が大群が押し寄せる様子を
ウォッチするイベントに沢山の人が浜辺に集まる、
大切な日なのだ。
そこへやって来た殺人魚。
人々はどうなるのか・・・。





大好きな「タイタニック」、
「ターミネーター1・2」、「アビス」、「エイリアン2」、「トゥルーライズ」、
個人的に好きではないけれど、「アバター」。
これらの映像を作り出してきた、
ジェームズ・キャメロン監督の、これがデビュー作。
ずっと観たかったから嬉しい。


とはいえ、
内容は想像通りのB級で、
今の監督とは違って、スケールも小さい(笑)。


殺人魚は、夜の場面に出てくる事が多くて、
全体がよく見えない。
陸の上でも生きられるし、
飛ぶ事もできるという設定だけれど、
それらの特徴もあまり生きていない。


この手の映画だから仕方ないけど、
話の流れもお決まりのパターン。
死人が出て、
何かがおかしいと気付く人がいて、
人を避難させよと進言するも、
収入が減るから無理だと言われ・・・
この流れで、私が一番最初に思い出したのは「ジョーズ」(笑)。


ただ、安置されている遺体の、
殺人魚に食われた部分が気持ち悪かった。
以前ネットに出回った「蓮」の画像には鳥肌が立ったものだが、
あの嫌悪感と同じ感じ。
きっと人って、皮膚に穴が開くって感覚が駄目なのね。
(書いてる今も、鳥肌が立ってる(笑))。


ここからキャメロン監督の一歩が始まったと思うと、
感慨深いので、3点(笑)。


評価 ★★★☆☆

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