SSブログ

「悪名」 [映画]

akumyo1.jpg
〔1961年/日本〕


大阪・八尾の農家の息子・朝吉(勝新太郎)は、
無類の暴れん坊。
しかし、喧嘩は強いが、他人には迷惑をかけない、
男気のある人間だ。


ある盆踊りの夜、朝吉は人妻のお千代(中田康子)に誘惑され、
駆け落ちするが、
お千代が他の男と戯れているのを見て、
なにやら馬鹿馬鹿しくなり、帰ってくる。


幼馴染たちと遊郭に繰り出した朝吉は、
遊女・琴糸(水谷良重)と互いに惹かれあう。
帰り道、仲間の一人がモートルの貞(田宮二郎)と揉め事を起こし、
朝吉は貞を叩きのめす。


その様子を見ていた、貞の親分・吉岡(山茶花究)は、
朝吉を用心棒として雇う。
また貞も、朝吉の男気に惚れ込み、
弟分にしてほしいと願い出る。


その後、色々あり、
朝吉と貞は、吉岡と縁切りをして出てゆく。
朝吉は、芸者・お絹(中村玉緒)に惚れられ、
夫婦約束をするが、
琴糸が因島に売られてしまった事をしり、
お絹の承諾を得て、貞と因島に出向き・・・。





シリーズ第1作。


15作も作られたという人気シリーズらしい。
勝新太郎が男気溢れるキャラを演じていて、
観ていてスッキリする。
しかし、彼はヤクザとも違う。
「ヤクザは嫌いだ」とハッキリ言う。
では、何なのだろう?(笑)
その辺の違いが、私にはよく分からない(笑)。


しかも、彼は女にめっちゃモテる(笑)。
この1作の中だけでも、
3人の女に惚れられている。
別にデレデレしたり、
彼の方からちょっかい出しているわけでもないのに、
女の方から寄ってくる。


特に中村玉緒演じるお絹は、
芸者ながら、男を知らないという設定で、
結婚する男にしか操を捧げないと決めていたらしい。
朝吉との初めての夜、
「お絹を生涯の妻とする事を誓います」みたいな、
証文を書かせる。


そんな事を男にさせては、
女のキャラによっては、相手をドン引きさせてしまいそうだが、
中村玉緒が、おきゃんでとても可愛いので、
全くOKな感じ。
調べると、この時、勝と中村は婚約中だったそうだ。
なにやら私生活とシンクロしている(笑)。


田宮二郎が角刈りで驚いた(笑)。
シリアスな時も、コミカルな時も、
髪型だけは七三のイメージがあったから。
彼が朝吉を慕って、
どこまでもついていく様子が可愛い。
「兵隊やくざ」を先に観てしまっていたので、
勝新太郎は“弟分”という印象が、
私の中で出来上がってしまっていたが、
こちらは反対だ。


まだ1作目なので、序章という感じ。
この先の二人の活躍が楽しみだ。


評価 ★★★☆☆

nice!(17)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 17

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0