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「幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形」 [映画]

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〔1970年/日本〕


外国から帰ったばかりの佐川和彦(中村敦夫)は、
連絡の途絶えた恋人・野々村夕子を探しに、
蓼科の山の奥にある夕子の実家に赴くが、
そのまま帰ってこなくなる。


心配になった佐川の妹・圭子(松尾嘉代)と、
圭子の恋人・高木(中尾彬)が、
野々村家を訪ねると、
夕子の母が、驚くべきことを言った。


夕子は、佐川が外国に行っている間に、
交通事故で亡くなり、
佐川は、この家に来たけれど、
とっくに帰った、と。


夕子の墓参りをした圭子と高木は、
墓の近くで、
佐川のカフスボタンを拾い、
佐川の身に何かあったのではと、予感する。


その夜、野々村家に泊まった2人は、
夕子の亡霊を見て恐怖にかられ・・・。





71分の短い映画だけど、
小作品な割に、
出演者が割と豪華なので驚く。


なにせ、冒頭、
恋人を探して蓼科にやって来るのが、
中村敦夫さん。
なんか、すごく格調高い映画が始まるんじゃないかと、
期待してしまう(笑)。


そして、中村さんは姿を消し、
ラスト近くに一瞬、
とんでもない姿で映るだけ。
すごく贅沢な使われかた(笑)。


タイトルに、「血を吸う」とあるけど、
誰一人、
血を吸いもしなければ、
吸われもしない(笑)。
なぜこんなタイトルになったんだろう。


ホラーとしても、
全然怖くないけど、
最高にいいのは、
野々村家の下男として働く、
高品格さん。


なぜかホラー映画の、古い洋館には、
お話ができない、とか、
耳が不自由、とか、
そういった使用人が
セットになっている気がするけど、
これもその典型。


その古い洋館もいい雰囲気。
それにしても、
いくら兄を探しているとはいえ、
人の家である、
この洋館に、松尾嘉代さんったら、
勝手に入り込みすぎ。
そりゃあ、家の主も怒るわ(笑)。


評価 ★★★☆☆

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