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『風子』 [ドラマ]

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少し前に、
平岩弓枝さんの昭和のドラマ、
「ありがとう」について、
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2020-09-25
書いたけれど、


平岩弓枝さんのドラマで、
私がもう一つ、
どうしても忘れられない作品がある。


それは、秋吉久美子さん主演の、
「風子」。


これは、私が中学の頃、
昼間に再放送していたもので、
学校が休みだったのか、なんなのか、
とにかく、何かのきっかけで見て、
その面白さにとりつかれ、
どうしても続きが見たくて、
学校をサボってまでして見た記憶がある。
(サボるなよ(笑))




物語は、
杉村春子さん演じる上野不忍の芸者・千代が、
ひょんなことから知り合った、
秋吉さん演じる、風変りな女の子・風子を、
芸者として育ててゆく途中で、
風子と、柴俊夫さん演じる青年・崎津が恋に落ちる、
というもの。


といっても、
中学生の私が、
杉村春子さんを杉村春子さんと認識していたはずもなく、
ストーリーの面白さと、
ドラマ全体から醸し出される下町人情、
そこはかとない淋しさ、
それから、
色気のようなものを感じ取っていたように思う。


それからもう一つ、私がそこまでこの物語に惹かれた理由に、
風子と崎津が恋に落ちた場所が、
アメリカだった、というのが大きい。


私は、中学の頃から、
アメリカに対する憧れがめちゃくちゃ強くて、
風子と崎津さんのアメリカでのデートの場面に、
それはもう、大変な胸をときめきを覚えたのだ。


「風子」に夢中になった私は、
すぐに原作本を買った。
ドラマと同様に素晴らしく、
今でも、時々読み返す。



風子 (新潮文庫 ひ 5-1)

風子 (新潮文庫 ひ 5-1)

  • 作者: 平岩 弓枝
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1981/02/27
  • メディア: 文庫


ただ、この「風子」、
見たのは、その時の一度きりで、
ビデオ化も、DVD化も、されているわけでないので、
面白かったという記憶だけで、
細部まで覚えているわけではない。
学校をサボって見たくらいだから、
全話見たわけでもないだろう。


昭和のドラマに詳しい友人に聞いても、
見た記憶がないし、
有料放送でも、かかった事はないと言う。


ネットで画像を探しても、
上にアップした写真しかなかった。
日本のドラマ史に埋もれている作品なんだと思う。


そういえば、
主題歌は、小椋佳さんだった。
淋しい雰囲気のその曲も、
ドラマにとても合っていたように思う。


「風子」、もう一度見たい。

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