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「松本清張のスリラー 考える葉」 [映画]

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〔1962年/日本〕


井上代造(鶴田浩二)は、
ショウウィンドウのガラスを割って、
留置場に入り、
そこで田舎から出てきたばかりだという
青年・崎津弘吉(江原真二郎)に声を掛ける。


代造は、何故か弘吉に親切で、
出所後、
自分の部屋に泊めたり、
警備員の仕事を世話したりする。


弘吉が、就職先に出掛けると、
そこには、浮浪者の死体があった。


その後、代造の指示で、
ある場所に行った弘吉は、
拳銃を手渡され、
そして逮捕されてしまう・・・。





松本清張さんの本は結構読んでいると思うのだけれど、
これは記憶にない。
読んでいないのか、
読んだのに覚えていないのか、
それさえ分からない。


まぁ、映画を観た感じ、
それほど面白い話ではないように思われる(笑)。


最初は、
鶴田浩二さんが主役なのかと思いきや、
彼は途中であっけなく死んでしまい、
江原真二郎さんが、
誘拐された、
鶴田さんの妹を探しにいく。


その探す先ってのが、
山奥の炭鉱で、
江原さんは、就職したという体で
入り込むんだけど、
着いた初日から、炭鉱の中を歩き回る。
初めて来た人が、
あんなに中を嗅ぎ回ったら、
怪しいと思われるに決まってる(笑)。


それにしても、
戦争直後、
日本軍が持っていた、
現金や、宝石や、薬物などが、
実は大量にあって、
どこかに隠してある、とか、
誰かが持ち去った、とか、
そういう話をいまだに聞くけど、
それってどうなんだろう。


この映画も、
そんなものが出てくるんだけど、
夢があるといえば、
聞こえはいいけど、
それで騙されて、財産を失う人もいるという。


真偽は分からないけど、
俳優の田宮二郎さんも、
M資金に関心を持っていたとか。
まぁ、戦争が終わって、
もう80年近く経ち、
さすがにそのような詐欺もなくなっていくんだろうけど。


評価 ★★★☆☆

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