「ブラ!ブラ!ブラ! 胸いっぱいの愛を」 [映画]
〔2018年/アゼルバイジャン〕
電車の運転士・ヌルランは、
今日も、住宅が立ち並ぶ隙間を縫うように、
電車を走らせる。
すると、住人の誰かが干していた、
洗濯物のロープの片づけが間に合わず、
仕事を終えて見てみると、
電車にブラジャーが引っ掛かっていた。
ヌルランは、
その持ち主を探す事に・・・。
試写会で観た。
とても変わった映画。
全編、セリフが一つもなく、
全ては、登場人物の行動だけで、
その気持ちを読み取る。
それでも、難しい話ではないので、
90分、それなりに楽しめる。
まず、何がビックリって、
主人公のヌルランが電車を走らせる場所。
それは、電車が家と触れそうなくらい、
ギリギリの場所を走っているのだけれど、
近隣住人は、
そこに線路なんか無いような感じで生活している。
線路の上にテーブルを出し、
男たちは、ボードゲームをし、
女たちは、家事をし、
線路の左右にロープを張って、洗濯物を干す。
で、電車がくると、慌てふためき、
それらを片付ける(笑)。
↓ こんな感じ。
とってものんきで、
日本では考えられない光景。
そんなだから、洗濯物が引っ掛かるのも当然で、
ヌルランは、
引っ掛かった女性物の下着の持ち主を
探す事にする。
家を一軒一軒まわり、
女性に下着を見せる。
殆どの女性は、
気味悪がって、扉を閉めるけど、
中には、
それを身に着ける女性もいる。
でも、サイズが、
大きすぎたり、小さすぎたりで、
あたかも、
シンデレラが残した靴の持ち主を探す、
召使のように思えなくもない。
ただ、映画だから笑っていられるけど、
現実だったら、
通報ものかも(笑)。
さらにエスカレートした彼は、
乳癌(?)か何かの検診カーに、
医者になりすまして乗り、
女性たちの体を見る。
彼に邪な気持ちがないのは分かるけど、
ここまでくると、もう犯罪ね(笑)。
なぜ、彼がここまでの事をするのか。
その一番の理由は、
暇、って事かしら(笑)。
(映画を観ると、なぜ暇なのかが分かります(笑))
評価 ★★★☆☆