「嫌い嫌い嫌い」 [映画]
〔1960年/日本〕
新川コンツェルンの会長・新川宗十郎は、
子会社6社の社長に、
自分の孫娘の婿候補を一人選んで、
東京本社に転勤させるように命じた。
かくして、日本各地から集まった、
6人の若者たち。
彼らは、ふるいにかけられ、
一人、二人と、
婿候補から脱落してゆく。
最有力候補は、
北海道から来た福光(三田村元)だったが、
彼には、片思いしている女性・スミ子(叶順子)がおり・・・。
大手企業の会長の孫娘の婿を選ぶという、
なかなか楽しいコメディ。
6人いる候補者の中で、
やっぱり、一番気になるのは、
田宮二郎さん。
この映画では、
まだ、重要な役ではなく、
候補者の中の1人という感じだったけど、
やっぱり、つい目で追ってしまう。
あと数年後だったら、
きっと、最有力候補の役だっただろう。
最終的に、
出てくる男女は、
全員誰かとくっつく事になるというのも、
安心して観ていられる理由。
こんな風に、
男女が、
とんとん拍子にカップルになっていったら、
婚活しても中々相手が見つからない、
なんて事にはならないのに(笑)。
婚活といえば、
映画とは話が逸れるけど、
去年、年下の女友達とお茶した時の会話が思い出される。
彼女曰く、
「明日、大学時代の同級生のA子が彼を両親に会わせる」との事。
2人はマッチングアプリで知り合ったんだとか。
驚いた私が、
「え? マッチングアプリって、大丈夫なの?」
と聞いたら、
そんなの、今どきは普通なんだと言われた。
私は面識はないけれど、
A子さんは、きちんとした企業で働く、
真っ当な女の子だし、
お相手の男性も、同じような感じだそうだ。
その話を聞いた直後、テレビで、
「最近はマッチングアプリで結婚するカップル急増」
という特集が組まれていて、
友人から聞いた話も、あながち間違ってはいないんだ、
という思いを強くした。
時代が変われば、出会い方も変わる。
身近に良い相手がいなければ、
それも「有り」、なのかもしれない。
古臭い事を言っていては、笑われてしまう。
評価 ★★★☆☆