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「私の鶯」 [映画]

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〔1944年/満州映画協会〕


日本人商社マンの娘・マリコ(李香蘭)は、
乳児の時、
ハルピンでの戦闘から逃げる途中、
父親と生き別れになってしまう。


母親が死に、
孤児になったマリコは、
ロシア人の有名歌手・ドミトリーの
養女となり、
大切に育てられる。


一方、マリコの父は、
妻とマリコを懸命に探すが、
居所が分からない。


十数年の時が過ぎ、
美しい娘に成長したマリコ。
父娘は再会できるのか・・・。





この映画で、
私は、李香蘭、という人を初めて見た。


とっても可愛い。
それから、とっても小柄。
背の高いロシア人の中での演技なので、
余計に小さく見えるのかもしれないけれど、
それでも、小柄な方だなぁと、分かる。
私もちびっ子なので、
ちょっと嬉しく思ったりする(笑)。


映画も、なかなかのヒューマンドラマ。
悪人は一人も出てこない。
父親と生き別れ、
母親と死に別れた赤ちゃんの主人公・マリコを、
ロシア人の男性が
大切に育ててくれる。


そこには、
虐待のようなことは一つもないし、
マリコも、養父を、
大変に慕っている。


そして、実の父との再会。
実の父は、
養父の淋しさを慮り、
「自分のところに帰ってこい!」なんて事は、
一言も言わない。
それどころか、
「養父のそばにいてあげなさい」と。


養父は養父で、
実の父の事を、
とても気にかけている。
皆が良い人で、
良かったなぁと思う。


まぁ、人間関係はともかく、
途中で、
戦争だの、
満州事変だのがあって、
ただのんき、という話ではないんだけど。


評価 ★★★☆☆

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