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「私の鶯」 [映画]

watashinouguisu.jpg
〔1944年/満州映画協会〕


日本人商社マンの娘・マリコ(李香蘭)は、
乳児の時、
ハルピンでの戦闘から逃げる途中、
父親と生き別れになってしまう。


母親が死に、
孤児になったマリコは、
ロシア人の有名歌手・ドミトリーの
養女となり、
大切に育てられる。


一方、マリコの父は、
妻とマリコを懸命に探すが、
居所が分からない。


十数年の時が過ぎ、
美しい娘に成長したマリコ。
父娘は再会できるのか・・・。





この映画で、
私は、李香蘭、という人を初めて見た。


とっても可愛い。
それから、とっても小柄。
背の高いロシア人の中での演技なので、
余計に小さく見えるのかもしれないけれど、
それでも、小柄な方だなぁと、分かる。
私もちびっ子なので、
ちょっと嬉しく思ったりする(笑)。


映画も、なかなかのヒューマンドラマ。
悪人は一人も出てこない。
父親と生き別れ、
母親と死に別れた赤ちゃんの主人公・マリコを、
ロシア人の男性が
大切に育ててくれる。


そこには、
虐待のようなことは一つもないし、
マリコも、養父を、
大変に慕っている。


そして、実の父との再会。
実の父は、
養父の淋しさを慮り、
「自分のところに帰ってこい!」なんて事は、
一言も言わない。
それどころか、
「養父のそばにいてあげなさい」と。


養父は養父で、
実の父の事を、
とても気にかけている。
皆が良い人で、
良かったなぁと思う。


まぁ、人間関係はともかく、
途中で、
戦争だの、
満州事変だのがあって、
ただのんき、という話ではないんだけど。


評価 ★★★☆☆

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コメント 4

旅爺さん

李香蘭の映画は昔見たことありますが、
流石に年月が経ってるので内容は忘れました。
by 旅爺さん (2020-10-10 09:13) 

青山実花

旅爺さんさん
コメントありがとうございます。

李香蘭さんの映画をリアルで観た事があるなんて、
凄いです。
羨ましい^^
by 青山実花 (2020-10-13 20:18) 

裏・市長

おや…。

この作品画像のビデオジャケットに、
「李香蘭」と落書きがしてある…。

誰じゃい!「キネマ倶楽部」の貴重な
ビデオソフトを傷モンにしたのは!!。

このシリーズは当初、通販で会員のみに
毎月数本ずつ製造・販売していた
一大ビデオ全集だった。

今でもこのシリーズでしか映像商品化されていない
旧作邦画も多いんです。「プーサン」なんかも、
これでしか出てないんです。
先日見た中古販売では1本120.000円の値が
ついていました。

それをこんな落書きで汚すなんて…。

価値をしらないということは本当に怖いです。

と言ってるボクも先日まで、重要文化財に
指定されているという縄文土器を普通に食事に
使って、電子レンジでチンしてたんですよ。

先日、落として割っちゃいましたが。
まぁ奈良県ですから掘ればいくらでも出て来ると、
大船に乗ったつもりでいますが、
何やら文化財研究所が訴えるなどと騒いでいますが、
気にしません。

私はそれほどまでに大物なのです。



by 裏・市長 (2020-10-25 00:36) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

今回、裏・市長さんからお借りしたビデオ、
「私の鶯」に落書きがしてあった事、
わたくしも、アホな人間がいるなぁと思いました。

こんな貴重な作品に落書きするなど、
言語道断。
何の価値もなくなってしまいましたね。

こんなもの、
わたくしが捨てておいてあげますわ。
あ、いいのですよ、遠慮なさらないで。
ほ、ほら、
今は、ゴミを出すにもお金がかかりますでしょう。

せっかくお借りしたのですから、
せめてものお礼でございます。

もしなら、サインなしの物と、
交換いたします。
いいんですよ、いいんです、
お気になさらずに。
何の価値もない落書き入りより、
綺麗な方がよろしいでしょう?


も、もしかして、裏・市長さんのお家の蔵には、
「厩戸皇子」とか「蘇我毛人」などと書かれた
お絵描き帳などは残されておりませんでしょうか。

それらも、処分するのは大変でしょう?
わ、わたくしが片付けて差し上げましょうか?

by 青山実花 (2020-10-25 19:44) 

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