「最高の人生のはじめ方」 [映画]
〔2012年/アメリカ〕
最愛の妻を亡くし、酒に溺れる、
かつての人気作家・モンテ・ワイルドホーン(モーガン・フリーマン)。
創作意欲を失い、
生きる事さえ放棄したようなモンテに、
甥のヘンリーは、
避暑地でひと夏を過ごしたらどうかと
提案する。
湖畔の家にやって来たモンテ。
隣家は、
シングルマザー・シャーロット(ヴァージニア・マドセン)と
3人の娘たち。
荒んでいたモンテの心は、
シャーロットたちや、
町の人々とのふれあいの中で、
少しずつ柔らかくなってゆき・・・。
ロブ・ライナー監督、
モーガン・フリーマン主演ときたら、
一定の売り上げは見込める気がするのだけれど、
なぜか日本未公開。
しかし、だからといって、
やっつけなタイトルを付けていいってもんではない気がする。
「最高の人生のはじめ方」
「最高の人生の見つけ方」
「最高の人生の選び方」
「素敵な人生のはじめ方」
「素敵な人生の終わり方」
「新しい人生のはじめかた」・・・・・・
もう、わけが分からない(笑)。
探せばもっとある。
これを全部、
ストーリー、出演者などを
間違いなく言える自信が、
私にはない(笑)。
で、映画。
タイトルに文句を付けてしまったけれど、
確かに、内容も平凡。
老人と、幼い子供たちの
ひと夏の交流話は、
本当によく見る。
どの映画も、
一定のクオリティを保っていて、
笑いあり、
涙あり、
トラブルがあるも、解決し、
ほっこりした気持ちになれるのも、同じ。
ただ、この映画、
モーガン・フリーマン演じるモンテと、
ヴァージニア・マドセン演じるシャーロットが、
ちょびっと「男と女」の雰囲気になるところが、
特徴かも。
といっても、
何があるわけではないけれど。
モンテは、ある理由で、
体が自由にならない。
つまり、シャーロットとどうにかなるのは、
夢の中だけ。
ただ、シャーロットも、
憎からず彼を思っていて・・・
・・・って、これ以上は書かないけど(笑)。
私は、モンテが、
子供に対しても容赦なく、
毒を吐くところが好き。
何せ彼は、
「誰それが首吊った」とか、
「殺された」
なんて歌詞の歌を、
平気で子供たちの前で歌って、
シャーロットを慌てさせたりする。
さらに、
ある嫌な男と、
シャーロットたちがトラブルになりそうになった際、
銃で男を脅して、
追い払ったり。
子供にあまり過激な事を
教えるのは良くないんだろうけど、
世の中綺麗ごとだけじゃない、
そういう事もあるって事を、
ある程度知っておくのも大切なんじゃないかって。
評価 ★★★☆☆